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サラ☆の物語な毎日とハル文庫

緒方拳とオオカバマダラ

夕方にNHKで、『緒方拳がみつめたプラネットアース』という番組の再放送をやっていました。
「名優最後のメッセージ。地球の絶景と命の躍動のスケッチ」というサブタイトルが、新聞に書いてありました。

なんとなく、スイッチを入れたら、オオカバマダラがもみの木にぎっしりととまっている風景が映ったのでびっくり。

メキシコ山中の森だそうです。
毎年、何億匹というオオカバマダラが、カナダかに何千キロと旅をして、やってくるのです。
もみの木にびっしりとまっているのは、越冬をしているから。

カメラは、日差しが森に入ってオオカバマダラがいっせいに舞い飛ぶシーンを捉えようとしていました。

待つこと、数日。
ついに、太陽の光が森に!
いっせいに羽音が聞こえ、オオカバマダラが木から飛び立ちます。
あたり一面が蝶の舞い。

緒方拳は寝転ぶ。「この世のものとは思えない…。」
こうして寝転がって見上げると、青い空と白い雲、もみの木、そしてたくさんのチョウが見える、と驚いたように言う。

その騒ぎの真っ只中に立っていると、チョウがかまわずに緒方拳の頭や肩にとまります。

緒方拳がふっとつぶやいた言葉。
「映っているボクは、この世の人ではありません」

さて、オオカバマダラが木にとまって越冬するのは、驚愕の景色でした。

なぜ、そんなにも長い距離を何億というチョウが渡ってくるのかは、謎だそうです。

文学的に言えば、その昔、神がチョウと約束を交わしたに違いない。
「毎年秋になったら、何千キロ飛んで、メキシコ山中のこの森で冬を越しなさい」

その約束にどんな意味があるのでしょうか?
では、人間は、神とどんな約束を交わしたのだろう?

緒方拳がチョウを驚きの目で見ている様子を、画面を通してみながら、そんなことを考えました。
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