「もしも私に歌うチカラがあるなら」「もしも、あたらしい愛をはぐくむことができるのなら」というように、「もしも」という言葉は、「もしかしたら」という未来への熱い憧れと予感、決意を含んでいると思う。
今月2日に、これまでCHEESE CAKEとして活動してきたJ-POPのグループが、メンバー交代をし、MOSHIMOという新しいグループとして活動を始めた。
CHEESE CAKEは、九州の福岡県春日市の中学の同級生4人が、2007年に結成したグループ。
これまで博多を拠点とし、活動を続けてきた。
各地のライブ会場には、車のバンに楽器を積み込んで、4人でともに移動したものだった。(東京までも!)
メンバーの中では、一瀬貴之くんが、知り合いの息子さんだ。
「2009年九州朝日放送V3新人オーデションで14th最優秀賞を、同年TOKYO FM主催10代限定夏フェス閃光ライオットでは準グランプリを獲得。
2010年には、楽曲『Puzzle』が、フジテレビ『めちゃ2イケてるっ!』のエンディングテーマにも抜擢された。」
というように、なかなかガッツのあるグループだった。
ミュージックシーンでの活動は(どんなジャンルの表現者も同じことだが)、すぐに芽が出て華々しく活躍できるというものでもない。
長い下済みの期間を経て、認められるというケースも多い。
でもきっと、わきめもふらず全力疾走で突き進んだ青春の8年間は、長かったのかもしれない。
ターニングポイントは必ず訪れる。
みんな25歳だ。
これから大人としての人生を考えるとき、「さて、どうする?」という迷いや、他の選択肢への移行は仕方のないことだろう。
ということでメンバーの2人が脱退し、新しい2人が加わって、再スタートとなった。
「この度、4月2日CHEESECAKEのボーカルギター 岩淵紗貴 ギター 一瀬貴之に加え、ベースに、予てよりメンバーと親交のあった宮原颯、ドラムには同じく九州、熊本出身の本多響平が加わり バンド名をMOSHIMO とし、本日4月2日に始動致しました。」
去っていったメンバーも、残ったメンバーも、胸のうちは苦しかったり淋しかったりするのかもしれない。
だけど、CHEESE CAKEがこれまで発表してきた楽曲とファンは、そのまま残っている。
3月に卒業があって、4月に新しい出会いがあるのは世の習いだ。
別れは3月。4月は出会いとスタートの季節である。
MOSHIMOが、これから待ち受けているGOODな未来を積極的に選択し、突き進んでいくことを願っている。
そして、新しい門出に、心から「おめでとう」とエールをおくりたい。