はじめてインド映画を観た。
話には聞いていたけれど、
インド映画にはつきものという、歌って踊るシーンがでてくる。
熱い踊り。
それにまず圧倒される。
耳は聞こえるけれど言葉を発しないパキスタンの女の子。
インドのデリーにある、願い事が叶い、
奇跡を引き寄せるというイスラム教の寺院に、
母親とともに出かけてきた。
ビザをとって、国境を越えて。
その帰り。列車に乗った親子。
その列車が何かの事情で止まるのだ。
母親は眠っている。
女の子は窓からヤギの赤ちゃんを見つけて列車を降りてしまう。
ああ、そのとき、無情にも長いこと止まっていた列車が動き出し、
女の子はひとりインドの大地に取り残されてしまった。
という発端から、迷子になったパキスタン人の女の子と
女の子を助け、パキスタンまで苦難の道をたどって送り届ける
インド人の若者の話。
インド映画は直球だ。
もしかしたらこの映画だけかもしれないけど
ベタなことを真っ直ぐにぶつけてくる心の物語。
映画の中で、
ニュースを追いかけて動画に収めてはテレビ局に売り込んでいる
弱小プロデューサーの男がこんな内容のことを言っていた。
「マスコミは憎しみや残酷なニュースばかりを取り上げて
愛のニュースは取り上げない。
インパクトがないからだという。
だけど、愛の物語こそは、人に伝えるべきニュースなのだ」と。
(まあ、そんな内容のことだ)
成り行きは概ね見当がつくものの
次から次への展開に
グワングワンと心に迫ってきて、
滂沱の涙、必至という映画。
159分間、まったく飽きなかった。
★以下は新宿シネマカリテのホームページより引用
パキスタンのとある町に住むシャヒーダーは、幼い頃から声が出せず、お母さんと一緒にインドのイスラム寺院に願掛けにやってきた。だが、その帰り道でお母さんとはぐれてしまい一人インドに置いてかれてしまう。そんなシャヒーダはヒンドゥー教のハマヌーン神の熱烈な信者であるパワンと出会う。彼は明るく正直者でとても優しい青年でひとりぼっちのシャヒーダーを預かることにしたが、ある時、シャヒーダーがイスラム教徒と知り、驚愕するのであった。
インドとパキスタンはこれまで長い年月、歴史・宗教・経済などで対立を深めてきた。一時は動揺したパワンだったが、幼いシャヒーダーを彼女の家まで無事届けるため、パスポートもビザもないが、旅に出ることを決意する。国境で警備隊に捕まり、パキスタン国内ではスパイと疑われ警察に追われ、試練つづきだが、思いもよらぬ奇跡が二人を待っていた・・・
本作はインドで、30以上の映画賞に輝き、全世界で150億円に迫る興収を記録して、映画批評サイトRotten Tomatoesの満足度は驚異の100%をはじき出した。『ダンガル きっと、つよくなる』『バーフバリ 王の凱旋』に次ぐインド映画の世界興収歴代No.3を継続中!
主人公パワンを演じるのは、サルマン・カーン。本作ではプロデューサーも兼ねた。これまで強靭な肉体を生かしアクションスターとして存在感を放っていたが、お人好しな青年パワンを応援せずにはいられないイノセントな魅力で演じ、これまでのキャリアで最高の評価を獲得した。迷子の少女シャヒーダーに扮するのはハルシャーリー・マルホートラ。なんと5、000人のオーディションから選ばれ、本作で超人気子役となり新人賞を多数受賞した。その他、『きっと、うまくいく』のカリーナ・カプール、『LION/ライオン 25年目のただいま』のナワーズッディーン・シッディーキーなど、日本でも馴染みのある顔ぶれが集結した。
ハンカチ必須!
この冬最高の感動作がシネマカリテにやってきた。
大丈夫。かならず、うまくいく!