猫、『プリンセス・マナーブック』を読む

おやおやっ、うちの猫が読んでいるのは、なんと『プリンセス・マナーブック』
写真を撮るのでバタバタしたら、「にゃによっ」と迷惑そうに本から顔をあげてこちらを振り返ったのでした。

「えっ、猫が本を読むの？」って？
もちろんです。
少なくとも、うちの猫は読書家。
とくに『プリンセス・マナーブック』は、ピンクの表紙からしてお気に入りらしく、午後じゅうずっと、読んでましたよ。

なにしろ女の子のたしなみがいっぱい書いてあるので、役に立つのだそうです。
「社交界デビューするときのために、しっかり読んどかなくっちゃ。それに絵がステキ。わたしの絵が書き込んであったら、もっと可愛かっただろうにゃ」って、そりゃあなた、ちょっと自意識過剰じゃないんすか？
とたしなめつつ、心の中では「ホントだねえ」とうなずく猫バカのサラです。

「プリンセスは高級な靴を購入し、自分でぴかぴかに磨いて大切のはくのだ」と書いてあったり、「静かにゆっくりした動作だと、優雅に見える」「電車で座ったときのエレガントなバッグの持ち方」などなど、普段は気が付かなくて知っておきたい情報がいっぱい。

「“夜ぐっすり眠ると、朝起きたときに思いやりの心がいっぱいになる。だからホットココアを寝る前に飲みましょうよ”なんて、ちょっとステキな発想じゃにゃあい」
って、うちの猫が言ってますよ。
そして、「静かにゆっくりの動作なら得意だし、わたしはプリンセスよ」と大きくのびをして、どこかに行ってしまいました。