なぜサマータイムなのかというと、
頭の中でジャズの「サマータイム」がリフレインしているから。
季節は夏で
梅雨の雨が降りつづくひんやりとした夜中に
飼い猫のピッポが旅立ちました。
4日前のこと。
16年前にわたしの家に1歳でころがりこんだときは、まだ若い、若い雌猫だった。
いっしょにすごした16年が、抱きしめたいほど愛おしい。
きっとどの家の猫もそうだろう…。
ピッポは世界で唯一無二の素敵な猫だ。
旅だったのだから仕方ないけど。
いっしょにすごした日々に、
時間をさかのぼって戻りたい。
もう一回、あの温かい、毛皮を纏った背中をなでたいな。
ニャアという声を聞きたいな。
のどをゴロゴロいわせる、
あの心なぐさめられる音を聞きながら
眠りたい。
そんなふうに思える雨の朝。