サラ☆の物語な毎日とハル文庫

村上春樹氏による『1Q84』の中の言葉について、ちょっと。

言葉、あるいは事項によって、その奥にある世界をときめきをもって予測させる。
村上春樹氏の『1Q84』には、そういう選りすぐられた文章が、いろんな部分に見られます。
スゴイっと、言うほかはありません。

たとえば、こんな文章に陶酔感すら覚えます。

「タクシーのラジオは、FM放送のクラシック音楽番組を流していた。曲はヤナーチェックの『シンフォニエッタ』。
…ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』の冒頭部分を耳にして、これはヤナーチェックの『シンフォニエッタ』だと言い当てられる人が、世間にはいったいどれくらいいるだろう。
…しかし青豆にはなぜかそれができた。」

「青豆は一九二六年のチェコ・スロバキアを想像した。」

「ディッケンズのロンドンを照らす月。
そこを徘徊するインセインな人々と、ルナティックな人々。」

印象に残る言葉は人それぞれだと思うけれど、人それぞれに心に残る文章が『1Q84』にはあるのではないかしらん。
そう思います。

ジョージ・オーウェルの『1984年』やチェーホフの『サハリン島』、
ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』が売れているらしいけど、そういう現象を起こすこと事態、すごい本だと思います。

それだけに、続編の行方が、やっぱりとっても気になるのですぅ。
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