長いこと待っていたキャロル・オコンネルの新作が出る。
amazonでは3月11日。
翻訳者の務台夏子さんが、ピーター・スワンソンの『そしてミランダを殺す』なんか訳したりして
(何に取り組もうとご本人の自由なのに…)
キャロル・オコンネルの続編は……とプンスカしていたのだ。
(と言っても、1年前に『生贄の木』が出版されている。
ということは、務台さんは毎年1冊ずつ、
コンスタントに翻訳してくれているということだ。
読者って、なんてわがまま。)
キャロル・オコンネルは訳しにくいと思う。
日本語の文庫本になってからが、
これとこれは、どう続くの? と一瞬止まって考えることが多いもの。
知的で詩的な文章。
面白くて一気に読むけれど、
展開が分かりやすくない。
これをちゃんと素敵に翻訳してくれるのだから、
務台夏子さんには感謝するのみ。
そして、とうとう続編が出る。
タイトルは『ゴーストライター』
どんな作品化というと
(創元社のウェブマガジンより拝借)
●最新刊『ゴーストライター』
芝居の最前列に座っていたみすぼらしいその男は、暗闇のなかで喉を掻ききられて死んでいた。男は上演中の舞台「真鍮のベッド」の脚本家だった。じつはこの芝居、前日にも上演中、しかも同じ最前列の席で同じ時刻に女性が死亡していたのだ。女性は心臓発作で自然死だったが、今日死んだ男は間違いなく殺されていた。これは偶然? それとも……。
駆けつけたニューヨーク市警ソーホー署の刑事マロリーとライカーは早速捜査を開始する。だが、劇場の関係者は、主演俳優から劇場の“使い走り”、劇を批評する評論家に至るまで全員が、一筋縄ではいかない奇人変人ぞろい。おまけに、殺された脚本家とは別の、ゴーストライターなる謎の人物が、日々勝手に脚本を書き換えているという。
姿を見せないゴーストライターの目的は? そして殺人事件との関わりは? 氷の天使マロリーが、舞台の深い闇に切り込む。好評シリーズ最新刊。
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