= 6.743msv
福島市の放射線量が多かった3月15日、埼玉の弟から電話があった。
放射能が危ないから埼玉に避難して来いという言葉だった。
考えてみると言って電話を切り、コタツに入りながらiPhoneで放射能を調べ、電卓で計算すること1時間。
弟に「今はまだ大丈夫だから、ありがとう」と答えた。
そもそも、この事故が起きるまでは、放射能のことなど全然知らなかった。
日本の原子炉が大事故を起こすとは考えたこともなかった。しかも、この福島で。
放射能、放射性物質、放射線、ヨウ素、セシウム、ベクレル、シーベルト
普段聞き慣れない言葉が、毎日のように聞かれるようになり、一つ一つの言葉の意味、放射線による健康被害などを調べることが必要になった。
何が危険で何が大丈夫なのか。
それが解らないと、次の行動に移せない。
シーベルトを次のように単純計算してはいけないと思うが、
大雑把な数値が分かるのではないかと思った。
ヨウ素131の半減期を8.1日とすれば1日当たりの増減率は
= 0.918
逆算すれば0.918^8.1日間で半分の0.5になる。
福島市の環境放射能測定値が最大だったのは3月15日、24µsv/h だったと記憶している。
今日が4月17日なので、3月15日から33日間。
つまり24µsv/h×0.918^33 = 1.42 µsv になる予測となるが、新聞を見ると、今日の環境放射能測定値は1.87µsv。若干の誤差があるものの、近い数字ではある。
もちろん、ヨウ素以外の放射性物質や天候が影響しているのだろう。
では、気になる3月15日の合計放射線量は
= 553μsv
24μsv×24時間では576μsvになることから、いくらか少なくなることがわかる。
同じように一年間の合計を計算すると
= 6.743msv
もっとも、一日中外にいるわけではないから、その8分の1くらいだろう。逆に内部被曝も考えられるから、目安にしかならない。
何故か、安全基準が1msvから20msvに変更になっているが、どちらにしても、この程度なら問題ないだろうと判断した。
何が危険で、何が大丈夫なのか、これからも見つめていきたい。