皆さん、こんにちは!
プロ研修講師・プロコンサルタント・中小企業診断士の青木公司です。
本日は「2021年中小企業診断士一次試験の考察と今後の展望、今後受験生がやるべきこと!」についてです。
先週末、中小企業診断士一次試験でしたが、早くも昨日、8月23日に一時本試験の結果発表がありました。
青木が合格した平成16年や大手受験機関LECのリーダー講師だった時代には、協会からの解答の発表はありませんでした。だから講師陣が試験中、LECの本社に集まって、一次試験の模範解答を検討するのですが、受験生はそういう学校の解答のみを参考にしていたのですよね。
さて、大手受験機関の受験生の解答統計や受験した人の感想などを総合して、現時点での一次試験の考察をしたいと思います。
1. 一次試験の難易度は3年前より前、つまり、一般的な一次試験難易度に戻った。
今回、大手受験機関の登録者の平均点を見ると、3年前までの一次試験難易度(科目合格がなければ、20%強になりそうなレベル)に戻ったと思います。
これは青木は評判などを聞いて、事前に予想していました。
青木が合格した平成16年の一次合格率は15.7%(平成15年は16.2%)でしたが、昨年は40%越え、おととしは30%越えとざるのような合格率でしたので、診断士の質の低下が心配される状況でした。
青木が合格した年は二次も20.2%で最終合格率は3%ちょっとだったのが昨年はその2.5倍くらい簡単に受かる想定になりますし、養成課程に進めば、一次の40%越えのレベルで資格を取れますので、ここは危惧されていました。
よって、まっとうなレベルになったともいえます。
2. 難易度が高かったのは法務、情報、中小だが、難易度が高すぎるまではいかないので、難易度が高いことによる得点修正はないのでは?
大手受験機関の合否判定に登録された人の平均点で60点を切っているのは、法務、情報、中小ですが、その得点は56.7点、54.6点、54.2点ですので、そこまで難易度が高すぎることもなかったと思います。
よって、難しすぎて、みんなができていないことによる得点のかさ上げはほぼないと思います。
3. 没問があるかはまだ何とも言えない
まだ、問題の分析も進んでないのでなんともですが、複数正解や没問はあるかどうかはわかりません。
ただ、可能性はあり、1,2問程度ある可能性はあるので、8点分くらいの差で合格できないような自己採点ならあきらめず、勉強を継続したほうが良いと思います。
4. 今年の一次試験合格率
今年の試験の難易度は例年並みに戻りましたが、なにしろ超簡単だった去年、おととしに科目合格をした人も多いので、一次合格率はそこそこ高めになると思います。
25%ー28%くらいにはなるのではないでしょうか。
5. 二次試験
去年40%越えの合格率で大量に受けた人が去年二次落ちて、さらに、去年、二次試験をコロナで回避した人、そして今年の一次通過者が加わる二次は人数が増えて激戦です。
合格率は18%前後が一番予想されますが、実は15%くらいまで絞ることだってありえます。
6. 今後の一次試験
一次試験合格率16-23%くらいの間で推移するでしょう。
今後やるべきこと
1. 一次通過者、権利がある方
今年、二次は激戦です。とにかく時間も費用もかけ、あらゆる努力をして合格のために頑張りましょう。
2. 一次が1-8点くらい足りない人
没問などで通過している可能性もあります。とにかくまずは二次の本気学習をしてください。
3. 一次通過できなそうな人
悔しいと思いますが、この時期、すぐに二次の勉強をしてください。
いずれにしても二次試験を受からないと試験で資格を取るなら、診断士にはなれません。
11月上旬までは一次を受かった人は週25時間以上とか本気で二次学習をします。一次を落ちた方より、頭もよく、実力のある人が本気学習をするのです。
さらに差を付けられます。
だから悔しさを飲み込み、本気で勉強しましょう!
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