皆さん、こんにちは!
プロ研修講師・プロコンサルタント・中小企業診断士の青木公司です。
さて、本日は忘れえぬ想い出。サラリーマン時代の今は亡き生産担当常務が教えてくれた精神のお話しをします。
僕がサラリーマン時代、一度目の異動で配属になったのは資材部のいう部署の海外輸出入担当の仕事でした。
中国の深せんに工場を持っており、そこの生産管理や輸出入、支給部材の国内での調達などをするのが僕のメインの仕事でした。
まだ20代半ばだった僕はその貿易の仕事や生産管理の仕事、外注とのやりとりなどとても楽しく、やりがいを持って行っていました。
当時の横浜工場はまだ古き良き生産部門(?)の雰囲気を保っており、人間関係も泥臭くてとても面白かったです。
昼休みはおじちゃんたちと将棋に興じ、そしてなぜか就業時間内に(いいのか(笑))釣りにいって、魚を釣ってきて天ぷらにあげる猛者のおっちゃんもいて、就業時間が過ぎたら会社の中で宴会(笑)。
そんな時代でした。
その時、会社のNO2に君臨していたのが生産担当常務。
一流大学を出たとも思えない「べらんめい調」のトークが魅力の方でした。
ある時、中国の深せんの郊外にある自社工場に僕と僕の一つ上の先輩と主張にいくことになりました。
するとその常務が「おう。青木、俺も用事ができたのでいっしょにいくからよう」とおっしゃったので、急きょ僕たちも香港までの飛行機をエコノミーでなく、常務に合わせ、エグゼクティブに変更。
そうしたら、結局「わりい。用事ができたから俺、一日早くいくから」と言われ、20代半ばの男二人でエグゼクティブで移動。
あまりの豪華な食事、そしてフリーに高級なお酒を飲めるので飲みすぎてしまい、香港の空港に迎えに来てくれた総合商社の取締役をあきれ返らせるしまつでした(笑)。
さて、そんな僕の中国出張。
この生産常務が相当の猛者。
行く前に、上司の部長に呼ばれ、「常務は足が悪いのでお前らそこにきちんと配慮しろよ」と言われたので、中国で移動するときゆっくり歩こうと心に誓っていたのですが、旅慣れた常務は一週間の出張なのに小さな鞄一つしか持っておらず、若手の僕らが大きなスーツケースを持って移動する中、びっこを引きながらも高速でつかつか移動し、逆に「おめえらおせえぞ」と怒られる始末でした。
そして夜に常務に指導を受けることになりました。
夜、中華料理を食べながら話をしていて、深せんのホテルの話になりました。
当時の深せんは今のような発展した都市ではなく、さらに僕らの工場があるのは深せん郊外の田舎町、まんぽ村。
道路は舗装されておらず赤土むき出し。道端で上半身裸の男がテントで床屋をやっていて、そこで工場のワーカーが髪を切っている。
そんな時代。
街に3つあるホテルも最高のホテルでも、水道からは赤茶けた水が出るし、その水も止まってしまって出ない時もあるような時代でした。
食事中に、僕と一つ上の先輩で、「シャワー入ろうとしたら水が出なくて困っちゃいましたよ。赤い水が出るし」といって笑っていた時のことです。
その時、常務がこうおっしゃいました。
「おめえら甘ちゃんだなあ。
おめえら、中国に風呂に入りに来たのか。
俺なんて中国出張に来て風呂なんてはいったことねえぞ。
中国は風呂入るとこじゃねえんだよ。」
中国に来て風呂に入ったことがないのはともかく、がつーんと感じました。
そう。
郷に入れば郷に従え。
中国の人はその中で生活をしていて、しかもホテルだから相当水道事情はいい。
そもそも風呂に入りに来たわけじゃない。
そういうことをびしっと示されたなあと思っています。
その生産担当常務は病気でお亡くなりになったので、今はお会いすることはできないけれど、本当はお会いしていろいろお礼と近況報告をしたいくらい。
そのあともたくさんいろんなことを教えていただきました。
本当に感謝しています。
PS でも水出るときには、中国でもお風呂入ってください(笑)。天国の常務・・・・。
僕がサラリーマン時代、一度目の異動で配属になったのは資材部のいう部署の海外輸出入担当の仕事でした。
中国の深せんに工場を持っており、そこの生産管理や輸出入、支給部材の国内での調達などをするのが僕のメインの仕事でした。
まだ20代半ばだった僕はその貿易の仕事や生産管理の仕事、外注とのやりとりなどとても楽しく、やりがいを持って行っていました。
当時の横浜工場はまだ古き良き生産部門(?)の雰囲気を保っており、人間関係も泥臭くてとても面白かったです。
昼休みはおじちゃんたちと将棋に興じ、そしてなぜか就業時間内に(いいのか(笑))釣りにいって、魚を釣ってきて天ぷらにあげる猛者のおっちゃんもいて、就業時間が過ぎたら会社の中で宴会(笑)。
そんな時代でした。
その時、会社のNO2に君臨していたのが生産担当常務。
一流大学を出たとも思えない「べらんめい調」のトークが魅力の方でした。
ある時、中国の深せんの郊外にある自社工場に僕と僕の一つ上の先輩と主張にいくことになりました。
するとその常務が「おう。青木、俺も用事ができたのでいっしょにいくからよう」とおっしゃったので、急きょ僕たちも香港までの飛行機をエコノミーでなく、常務に合わせ、エグゼクティブに変更。
そうしたら、結局「わりい。用事ができたから俺、一日早くいくから」と言われ、20代半ばの男二人でエグゼクティブで移動。
あまりの豪華な食事、そしてフリーに高級なお酒を飲めるので飲みすぎてしまい、香港の空港に迎えに来てくれた総合商社の取締役をあきれ返らせるしまつでした(笑)。
さて、そんな僕の中国出張。
この生産常務が相当の猛者。
行く前に、上司の部長に呼ばれ、「常務は足が悪いのでお前らそこにきちんと配慮しろよ」と言われたので、中国で移動するときゆっくり歩こうと心に誓っていたのですが、旅慣れた常務は一週間の出張なのに小さな鞄一つしか持っておらず、若手の僕らが大きなスーツケースを持って移動する中、びっこを引きながらも高速でつかつか移動し、逆に「おめえらおせえぞ」と怒られる始末でした。
そして夜に常務に指導を受けることになりました。
夜、中華料理を食べながら話をしていて、深せんのホテルの話になりました。
当時の深せんは今のような発展した都市ではなく、さらに僕らの工場があるのは深せん郊外の田舎町、まんぽ村。
道路は舗装されておらず赤土むき出し。道端で上半身裸の男がテントで床屋をやっていて、そこで工場のワーカーが髪を切っている。
そんな時代。
街に3つあるホテルも最高のホテルでも、水道からは赤茶けた水が出るし、その水も止まってしまって出ない時もあるような時代でした。
食事中に、僕と一つ上の先輩で、「シャワー入ろうとしたら水が出なくて困っちゃいましたよ。赤い水が出るし」といって笑っていた時のことです。
その時、常務がこうおっしゃいました。
「おめえら甘ちゃんだなあ。
おめえら、中国に風呂に入りに来たのか。
俺なんて中国出張に来て風呂なんてはいったことねえぞ。
中国は風呂入るとこじゃねえんだよ。」
中国に来て風呂に入ったことがないのはともかく、がつーんと感じました。
そう。
郷に入れば郷に従え。
中国の人はその中で生活をしていて、しかもホテルだから相当水道事情はいい。
そもそも風呂に入りに来たわけじゃない。
そういうことをびしっと示されたなあと思っています。
その生産担当常務は病気でお亡くなりになったので、今はお会いすることはできないけれど、本当はお会いしていろいろお礼と近況報告をしたいくらい。
そのあともたくさんいろんなことを教えていただきました。
本当に感謝しています。
PS でも水出るときには、中国でもお風呂入ってください(笑)。天国の常務・・・・。
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