Ombra Mai Fu ~ 優しい樹の下で

POP ♡ OPERA SINGER 
 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

飴さん文化

2006年05月27日 | masudaizumi.com
爽やかな五月はどこへ?雨ばかりですね。

雨が降るとどうしてもリトル君がいるせいか、タクシーに乗ってしまうのですが・・・。

そこでいつも勧められるのが「あめさん」または「あめちゃん」

関東では飴、つまりキャンディーをタクシーですすめられることはまずないですね。

あとはティッシュ。おもむろに運転手さんが、くださいます。

話すきっかけになるんかしら?

タクシーは気が抜けない。どんどん話しかけてくる。行き先をいうと街の話からはじまり、飴さんとかなんやらぎょうさんくれはる、きょうは大豆のクッキーをもらいました。


でも昨日のタクシーのおっちゃんは、かなり珍しいまじめな、コンピューター業界とかにいそうなタイプのひとだったの。

「あめさん、いかがですか?」といわれ「いえ、今日はやめておきます」といった会話、普通なら、勝手にタクシーのうんちゃんが話しだすのですが。今日のうんちゃんは別のタイプ。しばらく沈黙した後、、、、いままでにないタクシーでのパターンの会話。


うんちゃん「お客さん、今日のニュースみましたか?」

私「いいえ、子供がいるとなかなか教育番組ばかり見てしまって。」

うんちゃん「今日のトピックは増税です。今年中におそらく10パーセントになります。それからチュウキン、そして酒税引き上げです。企業は何千万単位で低コストの商品をつくろうと開発費をかけたはずなんですが、政府はとれるところから、夏前に税金をあげよう、という考えなんですね~。それに警察は駐車禁止を6月から派遣会社に委託して、ばんばんチケットきりまくるって話です。時計の秒針見て20秒で減点、もしくは撤去だそうです。それから・・・・・・・」


と、まるでコメンテーターのように細かく解説してくださった。きっと言葉から行って東京のかた。大阪でタクシーやるにはこんなネタもってないと生き残れないのでしょうか?


それにしても大阪の自転車路駐は凄いので、妊婦や子供連れには助かります。

こういった子供が育つ生活環境が、本当に子供に影響するのだとつくづく感じます。

私は静かな、緑がたくさんあるところが好きですが、ここ、大阪では、静かに育てようなんてことは無理。

リトル君をだっこして歩いていると、かならずいろいろな人が声をかけてきます。

「ま~ちいちゃいな~、うちの子はもっとまっかっかでな、あら、首もすわっとるやんか。最近の子はしっかりしとるな」

「うちんとこもこれから初孫やねん」

「懐かしいな~このにおい、ミルク臭いのがたまらんな、うちんとこ女ばっかりやねん。羨ましいな~男の子か、パパさん喜んではりますやろ?」

「お!姉さん、ねえさんの子供?(この人は18歳くらいの男の子。なぜか歌舞伎役者のように眉毛がない)めっさ!かわえ~。(なぜか名古屋弁まじり)僕の友達もこれから出産なんですわ、痛かったっすか?」

などなどなど

こうやってコミュニケーションして街全体が活気づいている。それに先日小児科にいったとき、気がついた。

女性が、なんだかみなおんなじ雰囲気をもっている。大阪顔っていうのか、なんなんだろ。根が優しくって、口うるさい。
とにかくしゃべる。しゃべりかけてくる。小児科の待ち合いは大盛り上がりなのである。


大阪って楽しいです。人が寒々しくなくて、僕らはみんな生きている~~~って感じ。

血が通っています。

リトルは絶対人情の男になると思います。

その飴さんに話をもどすと、

大阪のおばちゃんは必ずバックにはいっているそうです。

私も知らぬ間に、いろんな飴をかわいい袋にいれてバックに飴さんを携帯するようになりました。

リトルがいるから、たくさんのかたに声かけていただいて。大阪文化を教えてもらえています。

本当に赤ん坊って凄い魅力なんですね。


いずみ