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前回からの続き
どうも、こんばんわ。佐渡島方治です。
今回は【るろうに剣心】京都編の細かすぎて伝わらないネタをやります。
時はるろ剣人気絶頂期。
千年王城京都を舞台に、最大の敵・志々雄真実一派との戦いを描いた京都編では
どのような細かすぎるネタが出てくるのでしょうか?
では、第二幕をどうぞ
道に迷う左之助に読者からのツッコミ殺到
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京都編開始直後、修行しながら中山道を進んで京都に向かっていた左之助は、思いっきり道に迷ってしまいます。
・・・って、あれ?
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たしか、左之助って剣心と戦う前に京都まで出向いて剣心のこと調べたんじゃなかったっけ?
最近、一度足を運んでいるのに道に迷うってどういうことだってばよ!?
と、思った読者が多かったのでしょう。
どうやら和月先生のもとにツッコミが殺到したようです。
それに対して、左之助の反論はこうです。
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「剣心のコトを調べた時は楽な東海道の方を通ったんだよ
揚げ足取りに勤しむ前に、まず想像力を働かせるこったな!」
ということです。つまり、修行しながら京都に向かうために、最近通ったラクな東海道の方でなく、
険しい中山道を通った結果、道に迷ってしまったと。そういうことか!
さすが、左之さん。男が違うねェ・・・
ちょいキャラだけどとても良いこと言った栄次
京都へ向かう途中「新月村」という村を訪れた剣心は、志々雄一派に兄を殺された少年・栄次と出会います。
この栄次、新月村のエピソードのみ登場するちょいキャラなのですが、とても良いことを言います。
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「出来る出来ないかの問題じゃねェ!! やるかやらないかだ!!」
カッ!
成功した大企業の社長が言いそうな名言です。
実際、クチだけじゃなくて、村人全員が志々雄一派の言いなりになる中、
栄次は勇敢に志々雄一派に立ち向かうのです。
わかりにくかった翁の本気モード演出
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剣心をつけ狙う蒼紫と対決することになる、「翁」こと柏崎念至は
元・隠密御庭番衆の御頭最有力候補に挙がったこともある凄腕の忍びでした。
蒼紫との対決では、トンファーによる格闘術で蒼紫を翻弄しました。
この翁、本気モードになったときのビジュアル的演出があったのを知っていますか?
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翁が怒って本気モードになると、なんと髪とひげが逆立ってサリーちゃんのパパみたいになるのです!
・・・わ、わかりづらぁ~
和月先生も、「ページ数の関係で今イチうまく表現できませんでした」と心残りの模様。
残念!
マントを脱いだら凄かった二人
和月先生は美形キャラを描く際、単に美形に描くだけではなく、
キャラとしての特徴をもたせるよう意識して描いているようです。
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たとえば、比古清十郎は顔だけ見れば超・美形ですが、(でも年齢は四十三)
御剣流の剣客でも剣心とはタイプが全く異なるという設定と、「男臭さ」を演出するために
マントの下をマッチョボディーにデザインしたようです。
「比古の顔にホレたが、体に幻滅したという女性ファンがいたらごめんなさい。
でも、出るキャラ出るキャラみんな、ただの美形だったら、はっきり言って面白くないでしょう?
和月もそんなの描いてて嫌だし・・・」
と、和月先生もキャラクター制作秘話で語っています。
いやあ、良いと思いますよ。マッチョ師匠。
やっぱ、こう男臭くないと比古清十郎じゃないよ!
そんなマッチョ清十郎とは正反対のマントキャラがいます。
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十本刀のひとり・飛翔の蝙也です。
マントの下は、なんと超ガリガリ君でした。
十本刀の当初のコンセプトとして、「宗次郎以外は美形は入れない」というのがあったようで、
蝙也は化物系キャラとしてデザインされたそうですが、何故か一部で美形と言われて、
和月先生は「これはいかん」と思い、マントの下をガリガリの身体にデザインしたのだそうです。
剣心の挑発スキルレベルの高さは異常
その外観と普段の物腰からは意外ですが、剣心は戦闘中に嫌味な言葉を敵にあびせることが
たびたびありました。
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「馬鹿め!!そんなその場凌ぎがいつまでもつと思うか! 大道芸はどちらか篤と味わえ!!」
ひょっとこ、剣心を火炎吐息で攻めるも、剣心の刀グルグルで凌がれ、油切れ。
剣心、そこで一言。
「大道芸はどちらか、篤と味わえたでござるか?」
相手の言葉をそっくりそのまま返すパターンです。
これは言われた方は悔しい!悔しいですよ。
特にひょっとこはこの火炎吐息に絶大な自信を持っており、(というかこれしか取り柄がない)
それを「大道芸」呼ばわりされ、同じく大道芸めいた凌がれ方をされたうえに、
「大道芸はどちらか篤と味わえたか?」と返されちゃあ、そらプライドずたずたですよ。
ひょっとこはこの晩、枕を涙でぬらしたことでしょう。
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「見たかこれが「飯綱」だ!古流の秘伝書より見出し十年の歳月を費やして会得した我が秘剣!
た易く破れるものではないわ!!」
「これこそ我が真古流の象徴! そして・・・究極の殺人剣!!」
自慢の秘剣が剣心の腕に傷を負わせ、石動雷十太、得意満面!
これが、これこそが我が秘剣なのだ!飛天御剣流おそるるに足らず!
ところが、剣心は・・・
「嬉しいか?」
「たかがこんなカスリ傷を負わせただけでそんなに嬉しいとは」
「大した殺人剣だ」
と、バッサリ。
思わず雷十太も「うぐ・・・」と言葉を詰まらせます。
得意満面にペラペラしゃべる相手を言葉少なに黙らせるパターンです。
特に雷十太はこの飯綱に絶大な自信を持っており(以下、ひょっとこと同じ解説
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「フン、見えてる見えてる。左だ、抜刀斎!」
剣心を襲った刺客・赤松有人。鎖分銅を左に回避した剣心の動きは十分に目で追える!
・・・はずだが、剣心の姿はいつのまにか赤松の背後に。
「見えてる見えてるって、拙者の残像でも見えたでござるか?」
「そんなに速く動いたつもりはないんだがな」
相手の発言を面白おかしくイジるパターンです。
「拙者の残像でも見えたでござるか?」って。そんな言われたら、俺泣いちゃう!
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「見さらせこの頭!これぞ「怒髪天を衝く」ってヤツや!」
刀狩りの張、関西人らしくキレのあるボケ!
ここは「もともとその髪型だろ!」と勢いよく突っ込むべきところだが・・・
「・・・もともとでござろう?そのイカレたホーキ頭は」
人のボケに真顔で突っ込むパターンです。
これにブチ切れた張は「人のボケに真顔で突っ込むなこのドアホゥ!むっちゃムカツク奴やッ!」と
剣心に特攻しますが、剣心はこれにカウンターのエルボーを合わせます。
ひょっとして、これはカウンターを食らわすための計算された挑発・・・?
疑惑が持ち上がった瞬間でした。
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「ちょっと緋村サン、決闘は一対一。手出し無用のはずよ」
明王の安慈に苦戦する左之助にアドバイスした剣心に対して、夜伽の由美が食ってかかります。
剣心、ひょうひょうとして一言。
「左様、だから手でなく口を出したでござるよ」
屁理屈こねて煙にまくパターンです。
由美、超むかついてます。まぁ、気持ちはわかる。
面白いのは、斉藤が「相変わらず口八丁だな」と思ってるところ。昔っからこうだったんだね・・・。
剣心、楽しそうに鼻歌。多分この性格のねじくれ具合は師匠ゆずりなんだと思います。
この一連の挑発が、天然ではなく計算から来ているものだということがわかる場面があります。
蒼紫との再戦です。
剣心は、左之助に蒼紫を連れ帰るための作戦を話します。
剣心の作戦は、抜刀せずに戦い「今のままでは抜刀しない自分にすら勝てない」とつきつけて、
蒼紫を連れ戻す可能性を見出す、というものでした。
結局、蒼紫の猛攻に抜刀せざるを得なくなりますが、剣心が挑発行動を計算して行っていることが
わかる場面でした。
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その後、刀により蒼紫を圧倒した剣心は、言葉責めによって蒼紫の心の内側をえぐり続け、
蒼紫が正気に立ち戻るきっかけをつかもうとしました。
こういった戦いのかけひきとして言葉を用いるのは、師匠から教わったものなのか、
それとも剣心が戦いのなかで身に付けたものなのか・・・。
なんとなく前者な気がしますね。比古の不二との戦いとか見てると。
11人いる!
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志々雄一派の特攻部隊「十本刀」ですが、「十本」とか言っておきながら、実は十一人います。
"刀狩り"の張
"天剣"の宗次郎
"大鎌"の鎌足
"盲剣"の宇水
"夜伽"の由美
"明王"の安慈
"百識"の方治
"丸鬼"の夷腕坊
"飛翔"の蝙也
"破軍(甲)"の才槌
"破軍(乙)"の不二
うーん、十一人いますね。
破軍の甲乙の二人を一本の刀と見立てれば、まぁたしかに十本刀なんですが、
それ以上に違和感のある者がいます。
"夜伽"の由美!
夜伽って! 十本刀って特攻部隊でしょ。由美戦闘できないじゃん。
志々雄様が由美のために無理やりポストつくった感じ。
まぁ、でも体温調節機能に障害のある志々雄様の身の回りの世話をする由美は、
戦闘というくくりではないけど、重要な役割を担ってますけどね。
※追記※
「由美は十本刀ではない」という指摘をいただき、実際その通りでした!
まあ、「夜伽」というポジションを作って志々雄様が由美を特別扱いしてるのには変わりないですが。
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でも、やっぱり戦闘系のお仕事では役立たず。
剣心の奥義について情報を送るという重要な任務も、「見エナカッタ」の一言。
怒り狂う方治に、志々雄様がさりげなく由美のフォロー入れてるところも見逃せません。
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そんな由美も、戦闘で役に立てないことを歯痒く思っていたようでした。
そして、志々雄様もそれに気付いており、由美を最終決戦で役立たせます。
それが良いか悪いかは別として、由美は最期に満足そうに散って行ったのでした。
大笑いからの~マジギレ!
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以上です。
IN THE BLUE SKY
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京都編の最終話となる『IN THE BLUE SKY』では、その最終ページにサブタイトル通りの
青空がひろがります。
これは、和月先生によると、アニメの初代オープニングのラストシーンをイメージして
描かれたものだそうです。
その初代オープニングはこちら↓
Ruruoni Kenshin Op
たしかに初代オープニングの映像のラストとピッタリ一致! なつかしー。
京都編のシメは「ただいま」だろうと当初から考えられていたそうですが、
シーンの方がなかなか思いつかなかったところ、ちょうどこのオープニング映像を見た
和月先生は「これだ!」とひらめかれたようです。
とってもいいラストシーンだったと思いますよ。
ちなみに、『IN THE BLUE SKY』というサブタイトルはゲーム【電脳戦機バーチャロン】の
テムジンステージのBGMタイトルから取られてるらしいです。
和月先生がイメージした京都編にぴったりな曲なんだって。意外!
でも、たしかに名曲ですよね。
今回はここまで。
次回は人誅編でやります。
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時はるろ剣人気絶頂期。
千年王城京都を舞台に、最大の敵・志々雄真実一派との戦いを描いた京都編では
どのような細かすぎるネタが出てくるのでしょうか?
では、第二幕をどうぞ
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京都編開始直後、修行しながら中山道を進んで京都に向かっていた左之助は、思いっきり道に迷ってしまいます。
・・・って、あれ?
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たしか、左之助って剣心と戦う前に京都まで出向いて剣心のこと調べたんじゃなかったっけ?
最近、一度足を運んでいるのに道に迷うってどういうことだってばよ!?
と、思った読者が多かったのでしょう。
どうやら和月先生のもとにツッコミが殺到したようです。
それに対して、左之助の反論はこうです。
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揚げ足取りに勤しむ前に、まず想像力を働かせるこったな!」
ということです。つまり、修行しながら京都に向かうために、最近通ったラクな東海道の方でなく、
険しい中山道を通った結果、道に迷ってしまったと。そういうことか!
さすが、左之さん。男が違うねェ・・・
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京都へ向かう途中「新月村」という村を訪れた剣心は、志々雄一派に兄を殺された少年・栄次と出会います。
この栄次、新月村のエピソードのみ登場するちょいキャラなのですが、とても良いことを言います。
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「出来る出来ないかの問題じゃねェ!! やるかやらないかだ!!」
カッ!
成功した大企業の社長が言いそうな名言です。
実際、クチだけじゃなくて、村人全員が志々雄一派の言いなりになる中、
栄次は勇敢に志々雄一派に立ち向かうのです。
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剣心をつけ狙う蒼紫と対決することになる、「翁」こと柏崎念至は
元・隠密御庭番衆の御頭最有力候補に挙がったこともある凄腕の忍びでした。
蒼紫との対決では、トンファーによる格闘術で蒼紫を翻弄しました。
この翁、本気モードになったときのビジュアル的演出があったのを知っていますか?
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翁が怒って本気モードになると、なんと髪とひげが逆立ってサリーちゃんのパパみたいになるのです!
・・・わ、わかりづらぁ~
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和月先生も、「ページ数の関係で今イチうまく表現できませんでした」と心残りの模様。
残念!
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和月先生は美形キャラを描く際、単に美形に描くだけではなく、
キャラとしての特徴をもたせるよう意識して描いているようです。
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たとえば、比古清十郎は顔だけ見れば超・美形ですが、(でも年齢は四十三)
御剣流の剣客でも剣心とはタイプが全く異なるという設定と、「男臭さ」を演出するために
マントの下をマッチョボディーにデザインしたようです。
「比古の顔にホレたが、体に幻滅したという女性ファンがいたらごめんなさい。
でも、出るキャラ出るキャラみんな、ただの美形だったら、はっきり言って面白くないでしょう?
和月もそんなの描いてて嫌だし・・・」
と、和月先生もキャラクター制作秘話で語っています。
いやあ、良いと思いますよ。マッチョ師匠。
やっぱ、こう男臭くないと比古清十郎じゃないよ!
そんなマッチョ清十郎とは正反対のマントキャラがいます。
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十本刀のひとり・飛翔の蝙也です。
マントの下は、なんと超ガリガリ君でした。
十本刀の当初のコンセプトとして、「宗次郎以外は美形は入れない」というのがあったようで、
蝙也は化物系キャラとしてデザインされたそうですが、何故か一部で美形と言われて、
和月先生は「これはいかん」と思い、マントの下をガリガリの身体にデザインしたのだそうです。
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その外観と普段の物腰からは意外ですが、剣心は戦闘中に嫌味な言葉を敵にあびせることが
たびたびありました。
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「馬鹿め!!そんなその場凌ぎがいつまでもつと思うか! 大道芸はどちらか篤と味わえ!!」
ひょっとこ、剣心を火炎吐息で攻めるも、剣心の刀グルグルで凌がれ、油切れ。
剣心、そこで一言。
「大道芸はどちらか、篤と味わえたでござるか?」
相手の言葉をそっくりそのまま返すパターンです。
これは言われた方は悔しい!悔しいですよ。
特にひょっとこはこの火炎吐息に絶大な自信を持っており、(というかこれしか取り柄がない)
それを「大道芸」呼ばわりされ、同じく大道芸めいた凌がれ方をされたうえに、
「大道芸はどちらか篤と味わえたか?」と返されちゃあ、そらプライドずたずたですよ。
ひょっとこはこの晩、枕を涙でぬらしたことでしょう。
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「見たかこれが「飯綱」だ!古流の秘伝書より見出し十年の歳月を費やして会得した我が秘剣!
た易く破れるものではないわ!!」
「これこそ我が真古流の象徴! そして・・・究極の殺人剣!!」
自慢の秘剣が剣心の腕に傷を負わせ、石動雷十太、得意満面!
これが、これこそが我が秘剣なのだ!飛天御剣流おそるるに足らず!
ところが、剣心は・・・
「嬉しいか?」
「たかがこんなカスリ傷を負わせただけでそんなに嬉しいとは」
「大した殺人剣だ」
と、バッサリ。
思わず雷十太も「うぐ・・・」と言葉を詰まらせます。
得意満面にペラペラしゃべる相手を言葉少なに黙らせるパターンです。
特に雷十太はこの飯綱に絶大な自信を持っており(以下、ひょっとこと同じ解説
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「フン、見えてる見えてる。左だ、抜刀斎!」
剣心を襲った刺客・赤松有人。鎖分銅を左に回避した剣心の動きは十分に目で追える!
・・・はずだが、剣心の姿はいつのまにか赤松の背後に。
「見えてる見えてるって、拙者の残像でも見えたでござるか?」
「そんなに速く動いたつもりはないんだがな」
相手の発言を面白おかしくイジるパターンです。
「拙者の残像でも見えたでござるか?」って。そんな言われたら、俺泣いちゃう!
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「見さらせこの頭!これぞ「怒髪天を衝く」ってヤツや!」
刀狩りの張、関西人らしくキレのあるボケ!
ここは「もともとその髪型だろ!」と勢いよく突っ込むべきところだが・・・
「・・・もともとでござろう?そのイカレたホーキ頭は」
人のボケに真顔で突っ込むパターンです。
これにブチ切れた張は「人のボケに真顔で突っ込むなこのドアホゥ!むっちゃムカツク奴やッ!」と
剣心に特攻しますが、剣心はこれにカウンターのエルボーを合わせます。
ひょっとして、これはカウンターを食らわすための計算された挑発・・・?
疑惑が持ち上がった瞬間でした。
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「ちょっと緋村サン、決闘は一対一。手出し無用のはずよ」
明王の安慈に苦戦する左之助にアドバイスした剣心に対して、夜伽の由美が食ってかかります。
剣心、ひょうひょうとして一言。
「左様、だから手でなく口を出したでござるよ」
屁理屈こねて煙にまくパターンです。
由美、超むかついてます。まぁ、気持ちはわかる。
面白いのは、斉藤が「相変わらず口八丁だな」と思ってるところ。昔っからこうだったんだね・・・。
剣心、楽しそうに鼻歌。多分この性格のねじくれ具合は師匠ゆずりなんだと思います。
この一連の挑発が、天然ではなく計算から来ているものだということがわかる場面があります。
蒼紫との再戦です。
剣心は、左之助に蒼紫を連れ帰るための作戦を話します。
剣心の作戦は、抜刀せずに戦い「今のままでは抜刀しない自分にすら勝てない」とつきつけて、
蒼紫を連れ戻す可能性を見出す、というものでした。
結局、蒼紫の猛攻に抜刀せざるを得なくなりますが、剣心が挑発行動を計算して行っていることが
わかる場面でした。
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その後、刀により蒼紫を圧倒した剣心は、言葉責めによって蒼紫の心の内側をえぐり続け、
蒼紫が正気に立ち戻るきっかけをつかもうとしました。
こういった戦いのかけひきとして言葉を用いるのは、師匠から教わったものなのか、
それとも剣心が戦いのなかで身に付けたものなのか・・・。
なんとなく前者な気がしますね。比古の不二との戦いとか見てると。
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志々雄一派の特攻部隊「十本刀」ですが、「十本」とか言っておきながら、実は十一人います。
"刀狩り"の張
"天剣"の宗次郎
"大鎌"の鎌足
"盲剣"の宇水
"夜伽"の由美
"明王"の安慈
"百識"の方治
"丸鬼"の夷腕坊
"飛翔"の蝙也
"破軍(甲)"の才槌
"破軍(乙)"の不二
うーん、十一人いますね。
破軍の甲乙の二人を一本の刀と見立てれば、まぁたしかに十本刀なんですが、
それ以上に違和感のある者がいます。
"夜伽"の由美!
夜伽って! 十本刀って特攻部隊でしょ。由美戦闘できないじゃん。
志々雄様が由美のために無理やりポストつくった感じ。
まぁ、でも体温調節機能に障害のある志々雄様の身の回りの世話をする由美は、
戦闘というくくりではないけど、重要な役割を担ってますけどね。
※追記※
「由美は十本刀ではない」という指摘をいただき、実際その通りでした!
まあ、「夜伽」というポジションを作って志々雄様が由美を特別扱いしてるのには変わりないですが。
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でも、やっぱり戦闘系のお仕事では役立たず。
剣心の奥義について情報を送るという重要な任務も、「見エナカッタ」の一言。
怒り狂う方治に、志々雄様がさりげなく由美のフォロー入れてるところも見逃せません。
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そんな由美も、戦闘で役に立てないことを歯痒く思っていたようでした。
そして、志々雄様もそれに気付いており、由美を最終決戦で役立たせます。
それが良いか悪いかは別として、由美は最期に満足そうに散って行ったのでした。
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以上です。
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京都編の最終話となる『IN THE BLUE SKY』では、その最終ページにサブタイトル通りの
青空がひろがります。
これは、和月先生によると、アニメの初代オープニングのラストシーンをイメージして
描かれたものだそうです。
その初代オープニングはこちら↓
Ruruoni Kenshin Op
たしかに初代オープニングの映像のラストとピッタリ一致! なつかしー。
京都編のシメは「ただいま」だろうと当初から考えられていたそうですが、
シーンの方がなかなか思いつかなかったところ、ちょうどこのオープニング映像を見た
和月先生は「これだ!」とひらめかれたようです。
とってもいいラストシーンだったと思いますよ。
ちなみに、『IN THE BLUE SKY』というサブタイトルはゲーム【電脳戦機バーチャロン】の
テムジンステージのBGMタイトルから取られてるらしいです。
和月先生がイメージした京都編にぴったりな曲なんだって。意外!
でも、たしかに名曲ですよね。
今回はここまで。
次回は人誅編でやります。
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愛蔵版の表紙でも由美は十本刀扱いされてなかったはずです
"刀狩り"の張
みたいになってるのに対して由美だけは
「夜伽」の由美 になっててフォントも違いますね
マジっすかー!?
と思って、完全版見直したら、たしかに付録の「るろうに短信」に
十本刀とは分けて表記してありました。
あと、""と「」の違いとフォントもたしかに!!
十年以上も勘違いしてましたが、
これで十本刀の謎が解けました。
と思うけど、そうせざるを得なかったんだろうな、当時は
アニメではコマ割りの問題も無く再現されてましたね。しかしなぜ逆立つ…
あの・・・才槌と不二が二人揃ってひとり分という扱いではないのでしょうか?
というか、ストレートなイケメンが嫌いというか
連載当時はBL全盛期でしたからねー。
(って、今も昔もそうかも)
やはり女性読者の意見も大事だったことでしょう。
当時、るろ剣のBLアンソロジー本を
普通のるろ剣パロディ漫画だと思って買った友達が、
そのあまりの衝撃的な内容にトラウマになっていたのもいい思い出。
その衝撃的な内容というのは、
剣心が左之助の子どもを身ごもるというもの。
BLの世界は深いすね・・・。
アニメの一番最初のOPって左之、斬馬刀で木を切断していますよね…;
たしか斬馬刀に切れ味ないとか左之いってたのに、アニメスタッフのミスでしょうか。
あとでばがめもアニメでは修正されていましたね。あの時代にない言葉でしたし。
剣心や師匠の「煽り癖」は、宮本武蔵の伝承とも共通していますね。闘いは心から始まるとのことでしょうかね?
失礼しました。
ただ視界から外れた後大きく回り込んだだけで