和歌山県日高郡美浜町の三尾をアメリカ村と呼ぶようになったのは大正初期からである。カナダ移民の母村として発展した三尾村は、過去の寒村から裕福な村へと変わっていった。カナダからの送金によって、大正末期から昭和初期にかけて住居の改装や増改築が行われ、村は一変した。生活、服装も洋装化し、英語交じりの言葉が使われるなど、大正・昭和初期の漁村にはない独特の村が出現したのである。お寺や神社にはドルによる寄進札もかかっている。
和歌山県日高郡美浜町の三尾をアメリカ村と呼ぶようになったのは大正初期からである。カナダ移民の母村として発展した三尾村は、過去の寒村から裕福な村へと変わっていった。カナダからの送金によって、大正末期から昭和初期にかけて住居の改装や増改築が行われ、村は一変した。生活、服装も洋装化し、英語交じりの言葉が使われるなど、大正・昭和初期の漁村にはない独特の村が出現したのである。お寺や神社にはドルによる寄進札もかかっている。