『道成寺』県文公演から3年余り過ぎましたが、今年11月にはもう一つの歴史ドラマ「アリマ皇子」の公演ができる運びとなりました。「アリマ」の話は周知のように全国的に有名で東京ではオペラでやられ、宝塚歌劇団でもアリマや額田王がでた飛鳥ものがありました。
海南インター近くの藤白神社にはアリマの墓があり、毎年イベン
トがやられています。白浜でも『崎の湯』が関係し、南部の岩代
でアリマが歌を詠んだことで知られています。
御坊では岩内1号墳が見つかった頃はイベントもされていまし
た。(どこにあるかご存知でしょうか?)
日本書紀の中に、塩屋連コノシロ、塩屋連オホコという人物が
載っています。アリマの家来で、鮮魚・製塩業を監督していた
豪族だったそうです。おそらく、塩屋という在所名はそこからき
ているのではないでしょうか。
7世紀以降、熊野詣と牟婁の湯は天皇・皇族がよく行幸される
といった観光ルートになってきました。
このアリマが紀州出身の塩屋連コノシロに勧められ湯治に来
た最初だったのではないでしょうか。
今回の「アリマ」の公演内容は紀州にはご縁のある物語です。
是非、劇団RAKUYUの新しい「アリマ」をこの機会に一度
ご覧になってください。
公演日程は11月13・14日2回公演です。
私たち劇団はこのような形で地元の物語に光を当て紹介でき
ればと考えています。『地域に根ざした市民劇団・地元劇団の
活動』が目的の1つでもあります。
御坊の敬老会イベントのお手伝いやこの3月20日には
子どもたちが『和佐の里』で慰問公演をいたします。
いろんな形で地元に必要とされる劇団でいられればとも
思っています。
少し宣伝になってしまいましたが、このように私たちが
住んでいる地元の町にはまだまだ宝となる素材が沢山
眠っています。ダイヤの原石のように・・・
もちろん宝といっても受け取り方は個人によってまちまち
ですからどうかご理解下さい。
きっと皆様の身の回りにも、形は違えども「宝となる素材」
があると思います。
現代のように不安な政治・経済・社会・身の回りの生活と
複雑で大変な時代です。
だからこそ、自分たちの宝を見つけ出す必要があるの
ではないでしょうか。
ぜひ、お宝を手にしてください。
ご清聴ありがとうございました。