NHKスペシャル2030 未来への分岐点2 飽食の悪夢・水クライシスを見て
『先進国の食への飽くなき欲望が、世界中に「飢餓のパンデミック」を拡大させている。日本で一年間に出される食品廃棄物を世界に分配すれば、飢餓問題の多くを解決すると言われるほどだ。富めるもの、富めないものを分ける現在の食料システムを2030年までに改善できなければ、その先の未来に待ち受けるのは「破滅」という悪夢であると研究者たちは指摘する』
で始まる番組を見て心動かされた。
『世界中で食糧難に陥る人々が増大する中、世界の先進国の贅沢な食事情、その最大の要因は日本など先進国で続く食糧資源の飽くなき浪費、日本で食べられるのに捨てている食料の廃棄を世界に分配すれば2億人近くの飢餓を解消できると言われている。
そして豊かさを過剰に求めるシステムが大地に負荷をかけ続けている。
2050年に人口100億になる世界と予測される中、食料資源の激しい偏りが紛争連鎖を招くことも分かってきている。
人々は現在の食料システムが当たり前の常と思っている中、それは温暖化、安全保障、そして私たちの健康と根源的につながっている』
と番組で紹介された。私もそう思う。
例えば、農家さんでもせっかく作ったのに事情があって売れない野菜は泣く泣く廃棄されると聞く。
私は、普段スーパーで買い物をしていて思っていることに蓋をしていたことに気が付いた。
確かに近くにスーパーがあるのは、とてもありがたい。
でも思う。すごい品数の食料。こんなに沢山の野菜や生鮮食品は売れ残ったらどうするんだろう?
一部は家畜の餌になるらしいが、私はあるお菓子を作って売るお店でアルバイトしたことがあるが、午前中に作って売れなかったものは全て廃棄しなければならない。ゴミ箱に捨てに行かなければならないという経験をした。
時間が少しでも経ったものは味が落ちるし、お客さんに常に新しいお菓子を食べさせるという方針だからだ。
それは確かに焼きたての方が美味しいし、お客さんとっては嬉しいことだ。
でも本当にそれでよいのだろうか?
午前中に作ってまだ食べられるのに、午後はもう売れない売ってはいけないという方針、いや日本ではそれは普通のことなのだろうけど、私はそれが受け入れられない。
それが食料システムというのだろう。
この捨てられる運命のまだ食べられるお菓子でも食料でも、飢餓で苦しんでいる世界中の人達に、ドラえもんのどこでもドアで届けてあげられたらと思ったりもする。
スーパーで売る買うというシステムの代わりに何か良いシステムはないだろうか?
作った食料が無駄にならないシステムは何かないだろうか?
日々、考える。
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