BORN
インタビュー抜粋
――2月1日リリースのフルアルバム『VIGOUR』ですが、このタイトルにはどんな想いが?
猟牙:最初にタイトルだけ浮かんだんです。『VIGOUR(ヴィガー)』っていい響きだねってことで、意味を調べたら“活力”とか“精力”とかあって。2012年一発目のアルバムなので、今の自分たちの勢いとかを全面に押し出していくのにドンピシャだと思って決めましたね。
――曲順や選曲はすんなり決まりましたか?
猟牙:いや、曲順はむしろ悩みました。
Ray:全部録り終わって、曲が出揃った段階で決めていった感じですね。
K:特に「邪眼」の位置。BORNとしてはニュータイプな楽曲だったので、すごく悩みましたね。
猟牙:最初はどこに置いても「浮くねぇ」って言ってたんですけど、3曲目に決めてベストな選択だったなって今は思いますね。
――6曲目の「凍結」が気になったのですが、めずらしく英詞の部分がなく、一見わかりやすそうでいて、実は難しいのかなと。母への気持ち、ですか?猟牙:そうです。単純に母親を亡くしたっていう気持ちをうたった歌なんです。母親が亡くなるっていうのは自分の中の大事なものが70%~80%無くなる感じなんですよ。だからもう、失うって言うよりは凍ってしまうんじゃないかって。
――すごく深読みしてしまいました(苦笑)。
猟牙:今までそういうストレートな歌詞を書いてこなかったので、もしかしたらファンの人も深読みして考えちゃうかもしれないですね。
――イントロに聞こえる時計の音から、曲の世界観に気持ちがぐっと持っていかれます。
猟牙:そこから俺もイメージ膨らませましたね。「凍結」のような歌詞を一回書きたいなって思ってたんですけど、Rayが持ってきたこの曲を聴いて一気に歌詞が浮かんできました。
――「Deep Affection」の作詞は猟牙さんとKさんのお二人でされていますが、どんな風に出来上がったんですか?
猟牙:最初、Kの作った曲に俺が仮歌詞をつけてデモを作って。
K:猟牙の書いたサビの“愛されたいと願って~”っていう箇所から、なんかファンが浮かんできたんですよ。音楽で繋がってるって言っても、ファンもBORNもお互い見えない部分っていっぱいあるじゃないですか。でもそういうところも一緒なんだよ、っていうのをここまでドストレートに言ったものって今までなくて、伝えたいことがやっとこの曲で言えたかなって思います。
――アレンジがすごく凝っているというか、いろんな音が入ってますよね。
K:そうですね。Aメロとかちょっと変わった効果音とか入れたりもしてますね。
Ray:他の楽曲と違って、音の種類も結構入ってると思います。
■プロフィール
コンセプトはTHE BLACK POPULAR。ヴィジュアル面において鮮やかに黒を彩り、サウンド面において荒々しく黒を奏でる。
感想
初めてのインタビューだった私は、緊張の色をまったく隠せませんでした。自分のガチガチになって質問をする声。それに対し、気さくな口調でテンポよく答えてくださるメンバーさんの声と、時折混じる笑い声でとても楽しくインタビューを終えることが出来ました。