日射病と熱射病って、同じ!?
エッ・・・熱中症とは違うの?
熱中症・・・
高温多湿の環境下における運動や労働の結果、体内の水分や塩分のバランスが
破壊し、また調節機能が破綻することによって発症する、全身性の障害。
ヒトの体温は効率的な調節機能により、周辺の温度変化にかかわらず
常時36~37℃前後に保たれている。
この機能の破綻により熱産生と熱放出のバランス破壊によって起こる一群の疾患を
熱中症という。
熱中症はその病態によっていくつかに分類されている。
国際疾病分類[ICD-10]では、「第19章:損傷、中毒およびその他の外因の影響」の中に
「熱および光線の作用」としてまとめられ、熱射病、熱失神、熱痙攣、熱疲労、熱性浮腫
などが挙げられる。
◆熱失神は末梢血管拡張により脳血流が低下して起こる意識喪失。
◆熱痙攣は低ナトリウム血症による筋肉の痙攣(けいれん)。
◆熱疲労は極度の脱水状態による全身倦怠感など。
◆熱射病は脳内の体温調節機能の異常である。
熱射病が最も重篤で、体温が40℃以上になり高度の意識障害を伴う。
太陽光が原因の場合は日射病というが、発症順序が熱射病と同じであるため、
熱射病に統一されつつあります。