この記事タイトル
はいろいろ考えました。
『頑にストイックな愛情「百夜行」』
『美しすぎる約束「百夜行」』
『切ないまでに純粋な愛の形…』
『イケメンは暗いほどよく光る…』笑
などなど…でも結局、あう!あう!が一番でした。
もうね!かなり斬新な解釈でエピソードをはしょっているのにもかかわらず、原作にほぼ忠実なのです!
もちろん、要となるエピソードはほぼ原作通りですが。
それなのに、世界観が同じでした。原作を読んだときに受けた衝撃とか哀しさとか怖さ、あれと同じ感動を味わいました。
また、描写はかなりエグイところもありますが、そういう部分も描き出してこその"白夜行"だと思うので、さすが韓国映画!描写に躊躇しないところにも感動です。
で、やっぱり要は主人公のソン・イェジンと
コ・スそしてこの二人を追う刑事役のハン・ソッキュです。
この3人がホントに良かった!
実は原作にない設定もたくさんあって、そのうちの一つが、ハン・ソッキュ演じる刑事、ハン・ドンスのエピソード。
なぜこの刑事は執拗に昔の事件にこだわり、結果二人を追うのか?
原作では、二人の長年に渡る物語があった上で絡むので自然なのですが、
映画ではそれをはしょる代わりに、逆にとても大胆なエピソードをぶち込んできます。
これは、本当に怖かった。というか切なかった。
こういうところはぜったい日本映画では考えられないと思いました。
(以下、ややネタバレしています)
ソン・イェジンとコ・スは、何度もベットシーンがあるのですが、もちろんこれはそれぞれ別の相手と。
誰よりも何よりも深く強く結ばれているのに、決してこの
二人は相見えません。
でも行為中(失礼!^^;)考えているのは絶対お互いの事なのです。あるいはその先にある
未来なのです。
もう!究極にストイックで美しい!と言ったら過言でしょうか?…それゆえに、お互いの、歪んだ、というか、"絶対愛"みたいなものが描き出されているのだと思いました。真相に迫るハン・ドンス刑事が二人のことを「光が強くなれば影も濃くなる、奴らは背中がくっついた結合双生児だ」と表現します。
セックスと殺人&事故が交錯するシーンの数々…果たしてこれは、愛なのか?狂気なのか?考えましたよ。恐るべし!韓国映画!(爆)
あ、もひとつ
"ストイックで美しい"と思ったのは
コ・スのナイスなバデーです。(笑)
ほどよく鍛え上げられた美しい筋肉と細い腰が、暗~い美少年ってカンジで、なのに、殺人は躊躇なく!ってのが非常に美しくて
良かったです!(私はヘンタイではありません
)
お話はもう知っている方も多いでしょうが、この韓国版、最後の最後のシーンで私は号泣してしまいました。
今までドラマ版、日本版、と観てきましたが、これには一本取られました。
それまでの、どんなきっつーい描写も、この最後のワンシーンですべて払拭、浄化されます!
これから観る方は是非ハンカチの用意を!
かれらはこれから先も明けない夜を歩いて行くのでしょうか?!
もう、あう!あう!
としか言えません。
韓国版 映画『白夜行』公式サイト