Drマサ非公認ブログ

非社会性とこの日本

 参院議員のガーシーさんが結局帰国しないということで、国会除名で国会議員の地位を失うらしい。結局ガーシーさんがどうなるのか関心はないが、ずっと話題になり続けていて、ネット民にとっては有名人。

 彼が所属する政党はNHK党だったと思うのだが、責任を取って党首を辞任。ついでに党名変更をして政治家女子48党に。もちろんAKBとか乃木坂とか芸能関係の名前を想起させるので、それを喜ぶ人もいるのかなあと。いないか?さすがに「それは?」とネット民もなるのかどうか。

 ついでにYoutubeで人気のエガちゃんをスカウトするとかなんとか。当の江頭2:50さんは声もかかっていないと。

 とにかくなんか話題になることを行うというのが戦略のようだ。これが現代の政治家に求められる発信力らしい。これといって法律違反をしているわけではない。ガーシーさんが法律違反で逮捕される可能性が出たのは誤算だったのかもしれない。でも、どうでもいい。

 政治家にはそれにふさわしいということがあるとか、社会が許容することがなんであるのかがわかっているという暗黙の了解がある。これが社会の前提である。それで社会性。法律違反であれば、反社会性であるが、法律違反ではないにしても暗黙の了解を破り、犯罪していないから問題なしとするのを非社会性。

 現在の日本は非社会性が増加している。先に挙げた事例は非社会性の具体的現象である。確かに政党に「なんとか48」と付けても違法ではないが、それは政党としてはおかしいと当たり前の感情を持てば、この社会で生きていれば知っているはず。話題作りのために当たり前を無視する。法律破ってないでしょと。

 心理学者の加藤諦三は「今の日本は根本が崩れてきてしまった。それは非社会性の蔓延である」(加藤諦三『非社会性の心理学』2009年まえがきから)と言うが、そのような現象があちらこちらでと。

 どうしてこのような社会性、あるいは暗黙の前提、あるいは自明性が崩れるのか?それは哲学宗教によって付与され新じるに値するとされていた真善美が後退したから。ギリシャ哲学でいえば、徳virtureが日本から消えかけているから。

 これがないところで蔓延るのは功利主義、拝金主義、安逸な快楽主義(衣食住性にのみ関心が)。これらを超える価値、徳はなんだろう。僕なりに知っているとは言える。そしてこの事例では目立つこと。小さな名誉欲、承認欲求である。

 しょうがない。我慢して生きようか。ちゃんと暮らすことにしよう。

 

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「社会」カテゴリーもっと見る