Drマサ非公認ブログ

社会的デモクラシーについて5

 ルソーはこんなことを言っています。

 一階級の人々が富んでいるのに、罰せられることもなしに他の人々を飢えさせる時は、社会に自由がない時である。幻影の自由を人々が真の自由とする時である。もし富んだ人々が貧しい人たちの生殺与奪を決めてしまうようであれば、そこに平等などはありもしない。

 現在の日本社会はまさにルソーの言うような社会状況。富んでいる人たち、資本家階級や政治家が、まさに貧しくなるような政策を行い、しかしながら、「日本は民主主義国家」であると喧伝し、真の民主主義国家であることを実現するための社会的デモクラシーによって平等に向かうことを行わない。

 それどころかインボイスに見られるように、平等に消費税を徴収するためと言いながら、その実消費税は法的には消費者からの益税ではないにもかかわらず、益税のように喧伝する。我々消費者が消費税を払って、その分を業者や法人が払うかのような印象を与え続け(実は違う)、徐々に徐々にどうにか踏ん張っている弱い業者を蝕もうとする。

 インボイスは平等を徹底化するように喧伝されるが、そこでは実際弱いものいじめであるが、一般の民衆はそれに気づかないようになっている。政府は嘘をあからさまに言わないが、本当のことをごまかし続けていく。なんで国民を騙しているのか?

 ついでにマイナカードはポイントを与えて釣って、個人情報をグローバル市場で利用するためのプラットフォームである。健康保険証がひも付けされれば、個人の健康情報が、銀行でもひも付けば、個人の資産情報が丸わかりであり、なんと強者にとって都合のいいことか。その強者の中には企業だけではなく政府さえ入っている。もう政府あるいは国家は国民を守るためにあるのではなく、強者と一体になっている。

 個人情報が漏れるのが心配だとの意見に対しても、漏れて困ることがあるような悪いことをしていないとでも思っているのか、ことの本質はそう言うところではない。兎にも角にも情報に価値を見出す社会だということにあるのだ。

 それでもなお政治には可能性がある。我々国民が誰を政治家にしたらいいのか、決めることができるからである。誰に生殺与奪の権利があるのか?それについてはまたちょいちょい書いてみよう。

(この項終わりにします)

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