ドーム2日目。テレ朝2chで観戦。十分堪能した。
最後のKENTA乱入は少しばかりのフラストレーションを作ったように思うが、プロレスは“to be continued”なので、この時代らしいヒールが生まれるとしたら、それはそれで面白いと感じた。
オカダと内藤の試合は今現在の新日本プロレスのスタイルで十二分に高度なものであった。ただいつも思うのは、このスタイルはプロレスラーが休んでいる時間が長い。
それらが溜めになって、今現在は観客の期待を作り上げている。オカダの試合は前半非常に遅いペースで構成されている。しかも、どちらかというとクラシカルなレスリングを排除していることが多い。そこが闘魂三銃士たちの試合スタイルと違うところだ。
僕としてはクラシカルなレスリングを前半に持ってくるスタイルが好きなので、そこは少し不満。でも、まあ僕のわがまま、好みにすぎないと思われるのではないかと思う。
もちろんそうではあるけれど、今回のドームでの全試合の特徴が気になった。じつはロックアップしないのだ。初日はライガーと佐野が、オカダと飯伏の初コンタクトの時ぐらいであったかと思う。2日目も同様少ない。
プロレスはロックアップから始まる。組み合い、力比べする。レスリングの本質だ。猪木は簡単にロックアップしないことで、格闘技としてのリアリティを垣間見せた。UWFだって同様だ。組み合う中で有利な態勢を取るように動きあう。そこにちゃんとレスリングがある。
僕は新日本好きであるが、昔の全日本プロレスはロックアップするが、そこで力比べすることもなく、ロックアップはあくまで次のムーブのための導入であることが多かった。そこが好きになれないところであった。
今の新日本のスタイルにはロックアップがどんどん見られなくなっている。力比べを本質とするなら、レスリングではないものになってきているという評価さえできる。プロレスの試合に少しはこういうレスリングの側面が残っていてほしい。
いつも思うのだ。オカダはローラン・ボックと試合を構成できるだろうか。逆も言えるのだが、どちらもプロレスラーであることに違いない。
また、斜めからの意見をしたためてしまったが、実際には十分堪能した東京ドーム2連戦であった。