スポーツメンタルトレーナーの小噺

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男子レスリング・笹本睦、無念の5位&シンクロはまたも・・・

2004年08月27日 | アテネオリンピック
 レスリング男子グレコローマン60キロ級の決勝トーナメント1回戦で、笹本睦選手が不可解な判定で敗退・・・。シドニーの柔道・篠原選手の敗退を思わせる出来事でした。なんかこういうことが起きるとその競技のルールに疑念が抱かれるだけでなく、その競技自体の損失になると思いますね。今回は体操で得点が変わってしまうような事態もあって、それも困りますが。ただ笹本選手自身は、シドニーでの篠原選手同様、男らしい潔い態度でインタビューに臨んでいました。その態度は僕も素晴らしいと思いますし、立派だと思います。が、もっとアピールしても、という気持ちもあります。日本人は押しが弱いからなあ。文化的背景が違いますからねえ。競技の力関係でもヨーロッパとかに団結されると太刀打ちできないんでしょうねえ。明日からのフリースタイルに頑張ってもらいましょう!
 シンクロナイズドスイミング・チームテクニカルルーティーンではロシアに次いでまたもや2位。明日には勿論逆転の可能性がありますが、やる前から[格付け]なる言葉で順位が決まっているような感じです。今日は僕は日本のほうが良かったような印象を受けましたが(当然シロウトですが)、「これって競技」と疑問を抱かざるを得ない状況です。選手自身が納得できていれば良いんですけどね。井村コーチがデュエット決勝後にメダルの色なんて何色でもいいと、今日初めて、本心からそう思えましたとコメントしています。僕らの立場でも頭ではそれが正しいとわかっていて、井村コーチもそう思っていたと思いますが、本当に心から思えるにはそれだけの年月がかかるんですね。ですのでやはり軽々しい言葉は慎まなければなりません。ただ、それが目的であるならばプロとして、ショーとして演技を見てもらったほうが良いのではないでしょうか。今回の女子棒高跳びの方が余程競技として魅力があります。眠気が覚めるほど惹きつけられました。イシンバヤワすごかった・・・。と、ちょっと脱線してしまいましたが、シンクロのような側面を持つ競技(?)は、人によって受ける印象が違いますし、それを特定の人たちだけで評価しようというのは無理があるような気がします。ウォーターボーイズのように見世物、演劇としてのほうが楽しめると思います。フィギュアスケートでもエキシビジョンのほうが楽しめますし。新体操も見ているだけのほうが良いなあ。「こんな運動しーなくても」連発ですよ!とにかく明日選手たち自身が納得できるような演技をしてくれることを祈っています。