スポーツメンタルトレーナーの小噺

スポーツ心理学、メンタルトレーニングの質問は
mentaltrainer@mouse.livedoor.comへ!

欧州チャンピオンズリーグ決勝はPK決着!

2005年05月26日 | サッカー小噺
 ヨーロッパのクラブNo.1を決める戦いが日本時間の早朝行われました。ACミランとリヴァプール。場所はトルコ・イスタンブール。赤を基調としたチームカラー同士の対決に熱い国・トルコ。大事な戦いはそれだけで熱気を帯びていました。
 試合は前半開始1分も経たないうちのゴールもあって、なんとミランが前半に3点をリード。しかし後半9分にリヴァプールのキャプテン・ジェラードが決めたところから流れが一変。その後6分で2ゴールを叩き出し同点。やはり勝負は受け手になってはいけません。同点までは完全にリヴァプールの勢いが勝っていましたが、同点になってからはリヴァプールも安心したのか、トーンダウン。サッカーではよくある光景とはいえ、トップレベルでもやはりこういった心理状況に大きく左右されることがわかります。
 そして心理面の話からいけば、それが最も重要視されるであろうPK戦での決着となりました。今度僕もPKについての研究を行いますが、両GKの方略は対照的でしたね。ACミランのジーダはオーソドックスなタイプ。リヴァプールのデュデクはキッカーが蹴る前から大きく身体を動かして揺さぶっていました。どちらが良いとは一概いは言えませんが、デュデクの揺さぶりが上手くはまったんでしょうね。ただカカには完全にやられていましたが。そしてピルロのキックを止めたときは完全にラインより前に出ていましたね。あれはやり直しでも全くおかしくない場面だったので、ミランが何も言わなかったのは意外でしたね。
 それにしてもやはりこういった大事な試合は接戦が多いですね。そして最近の記事通り接戦では赤いユニフォームがやっぱり勝っちゃいました・・・。勿論赤い色は闘争心を燃やしてくれる心理的効果はあるんですが、相手もその色を見て闘争心を燃やすこともありますからねえ。何とも言えないところです。
 僕が応援するアーセナルにもリヴァプールでのジェラードのような精神的支柱がいるとチャンピオンズリーグでの戦いも変わってくると思うんだけどなあ。来期は頑張って欲しい!