本日の平成25年1月16日は、今年最初の「神仏合体、神仏習合」の御縁日でした。
毎月、16日はこの御縁日になりますが、特に1月16日、8月16日は「地獄の竈も開く日」と、世間的に知られています。
「地獄」と言えば、少し怖いと思われるかも知れませんが、簡潔に申せば、この世と中世とあの世、過去世と今世と来世、
御先祖と自分と子孫、天界と地界と冥界、極楽と娑婆と地獄、他、日本国の全ての次元で、往来と行き来ができる日で
あると考えられています。
夜明けと共に、各界の扉が開き、日没後(薄暮時)に各界の扉が閉じます。
そこで、1月16日と8月16日は自宅や、父方の実家、生家、母方の実家、生家、にお仏様がある血縁の家に行き、
お仏壇を拝む事などの風習は、七代前の先祖から、七代先の子孫迄、当家の供養と繁栄に繋がっていきます。
特に、真言宗の檀家、在家の方でなくても、南無大師遍照金剛(弘法大師様、空海様)と共に、仏(御本尊)と法(教え)
と僧(修行者)に三宝に伏して、「南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧」を三度唱えるのが、一般的であります。
南無遍照金剛様の御縁日は入定された日の21日ですが、この21日に亡くられた方は、あの世で仏と成る修行に
励める環境と、残された親族の供養には、光明に導かれると言われています。
仏教の教え中で、個人的に、「十善戒」が心に沁み渡ります。 悪い考え方、悪口、悪く見るは駄目ですと言う事です。
「人を呪わば、穴二つ」に陥り、嫌な人と思い、相手に憎んでしまうと、その負のエネルギーを振り切るために大変な
エネルギーが必要になります。相手は鏡なので、自分が一の力の念力で相手を思うと、相手の一の力と自分が送って
いる念力が加わり、ニ倍の力に増して跳ね返ってきますので、相手を思えば思うほど、自分自身の身が苦しくなります。
なかなか難しい事でもあるとは思いますが、自身のエネルギーが良好に保たれる為にも、十善戒を順守しましょう。