銀の人魚の海

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小津安二郎 特集 再放映

2024-09-25 | 日本~映画 TV DVD 芸能人など

HNK、ETV特集か?

昨年秋の再放映。小津監督、絶賛特集だった。

生誕120年、没後、60年。

小津ですごいと思うのは、60歳の誕生日に死んだということ。

なかなかできない。

彼の映画は半分は見ている。

とても好きではないが、当時、こんな映像が撮れたんだ。

どこか関西風もある。東京深川生まれと思っていたが

wikiをみたら、そうか~10歳から10年、青春期を

三重で過ごしていた。

何代か前は裕福な伊勢商人、問屋系の息子。

そうでないと当時、映画監督を選べないのでは。

余裕があったからだろう。

家族を描く監督。私は前から家族?といっても

当時こんな家族はあまりないのでは・・

シュールSF的と感じている。

生涯独身、母が大好きなマザコンだったらしい。

どの男も多少マザコン性はあるが、

母が監督になり、彼の小さい切り抜きをしっかりまとめて

いたのは驚く。母と長く同居していた。

あくまでも結婚経験がない小津が感じる家族。

絵画的映画でもある。構図、小物の位置、

選び方、すべてが制約され厳しい。

彼のやり方だけが通る。

女性たちのセリフが強く、つっけんどん。

ただ原節子のセリフは、そうでなく、どちらかというと

大人しい、女性らしい。

自我を表にあまり出さないセリフ。

小津の気持ちが関係しているのか・・

主に野田高梧がホンを書いた。

岡田まりこが登場する。

ホン読みでは、俳優は聞いているだけ。

小津がすべて読む。男女ともに。

小津が読んだ通りにセリフをいわない何回もテイク。

撮影中はシーンと静か、誰も話さなかった。

夜の街の様子、光景もすべて小津が色を決め、

看板などデザインした。

他の監督ではないだろう。

年1本撮った。まずホンを書く。

アルコールを朝から飲みつつ。

セリフの推敲、構成、絵コンテ。

撮影前に、ほぼ映画は完成していた。

33歳で中国戦線へ行く。年下、山中さだお監督も戦線へ。

3本撮っていた新鋭監督だった。

3年位で戦死し、小津はとてもショックで悔やんだ。

映画にそれが表現されているという解釈もある。

原節子とは6本撮った。

彼女は日本的な容貌ではない。

くっきり濃い顔、当時、珍しいのではないか。

日本の女優それほど知らないが、

目鼻立ちが目立つ顔立ち。

背も高いか?

小津との関係は謎、秘密のままだった。

喫煙、アルコールが大好き。好きなものをたしなみ、

独特、個性あふれる、好きな映画を撮れた時代に

60年生きた監督。

そういう意味では、登場したベンダースのいう通り

世界で唯一無二の監督と思う。



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