23年刊、日経BP社。著者の息子が発達障害なので、書かれた厚い本。
3センチはある。多数の専門家、当事者との対談形式。
まず「発達障害」という言葉はもう使われなくなると
中にあった。
ASD、ADHD、LDなどをさす。
先日の新聞ではもう「神経発達症」となっていた。
双極性障害が双極症、とかわったと同じ、
障害言葉を使いたくないからだろう。
ギフテッドという言葉、うちの子はギフテッド、特殊な才能があるなど
使われているが、専門家は警鐘を鳴らす。
私もこの言葉は行き過ぎと感じている。
10人位の専門家(彼らの中にもASDなどが存在)と著者との対談。
読みやすいがまとまりはない。
1章に近年よく読んでいる岩波医師、借りた。
彼が長く書いていること。
発達障害は、大人からではなく生まれつき。2~5歳までになる。
LD、学習障害、読めない、書けないなどは
小学校1,2年生でわかる。
脳機能の偏り。疾患名ではなく、病気ではなく治せない。
治す必要もない。大人で診断されたケースは、それまで
周りの誰かに気が付かれなかった。
上記したASDなどと重複もある。
不登校、ひきこもり、鬱などとも関連があるケースもある。
昔言われて(映画化もされた)トレンドにもなったアスペルガー
は岩波医師が前から書いているように、ほぼ診断されない。
今はASDの中に入っている。
ADHDは合えば薬がとてもよく効き
頓服のように投与している人もいる。
注意欠如多動衝動。多動といっても体が動く、落ち着きがない、
だけではない。
脳の中が混乱している。マインドワンダリング。
心の徘徊、と書かれている。いろいろなことが浮かび収集が
つきにくく過ごしてしまう。多動と聞くと体と思うが
それだけではない。
その他、読んだことがある医師、専門家、当事者の漫画家など
対談の合間に著者が感じた事も入る、グラフ、票、
診断された子の文字もあった。
特別支援学校、受験、就職など。診断されてからの
どう生きたらいいのかなど、具体的な個所も多い。
一番、驚きはラストのニトリの創業者、似鳥昭雄氏。
初めて出生歴をしった。今80歳。
70歳過ぎ、TVでもしかしてと専門医に行き
発達障害と診断された。
もちろん盛った箇所もあるにしても、なかなかない壮絶な経歴、
調べたいので、これは次ページへ。
発達障害はグレーゾーンの子供も多い。
読みやすく、好きな個所をざっと読むだけでもいい。
もし子供がそうかと思う方は。多数の本が出ているが参考になる。
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