17年刊。新潮社。67年生まれの社会学者。現在、立命館大教授。
これが初小説のよう・・芥川賞候補になるが落選。
三島由紀夫賞など、何回か候補にはなった。
「リリアン」で昨年織田作之助賞を受賞。
岸の本は、ここへ2冊は書いている。「東京の生活史」編集として、面白かった。
これは、芥川候補なので短い。
大阪で暮らす男女の物語がさらっと書かれている。
自らの体験、大学から大阪に住み、日雇い、土方も経験、多数の仕事をしていた。
大阪の街、南と北。私も3年住んだ。もう地名、どのあたりかはパッと言えない。
この小説は多分、わりに南地域、あまり行かなかったか?
間に大阪、街のモノクロ写真が何枚か入る。
ガールズバー勤務の女性と暮らし始める。ビニール傘をさし、深夜、二人で
コンビ二へ行き、海を見る。海が近く淀川も近い。岸は淀川が好き。
セリフは大阪弁、苦手なので、読む前どうかと思った。登場人物は少ない。
女は事情があり故郷へ帰るまでの二人を、淡々と描く。
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