旅人のにちじょう

ねごと・たわごと・よまいごと

帰ってから日記(6)

2008-10-05 |  ザンスカール
氷河は思いのほか黒ずんでいました

8月21日(木)

<この日のスケジュール>

・氷河などを見ながらペンシ・ラを越えてパドゥムへ


ラダックの中心レーから
ザンスカールの中心パドゥムへは
直線距離にすればそれほど遠くはない

でも道路はないためカルギル経由で
ぐる~~~~~っと回らなければならない
冬はチャダル(氷の回廊)と呼ばれる
凍ったザンスカール川を歩いて行けるが
それはそれで厳しい道のりである

そして残念なことにタクシー組合の規定のため
レーの車はカルギルから先へは行けない
カルギルの車はレー、パドゥムまで
パドゥムの車はカルギルから先へは行けないそうだ

調子の出てきた気のいいチベタンドライバーと別れ
ムスリムドライバー運転の車に分乗であった
初対面で慣れないということもあるけど
無口で無愛想しかも大柄なのでちょっと怖い
窓を開ければハンパない埃が入ってくるし
エアコンはないので閉めれば異常に暑い車内
相当な勢いで揺れるので眠ることもできず
パドゥムまでの約235kmのロングドライブは
想像以上に過酷であった・・・

そんな中
今回も
やっぱり
出しちゃいました

何ってそりゃあ
例のあれ
写真命の人には大顰蹙のあれ


・・・霧、出しちゃいました・・・



ザンスカールの入り口ペンシ・ラで
絶景ポイントのはずの峠で霧
しかも今ひとつシャレが通じず
「そんなことは言わない方がいい」と
真顔で忠告されてしまいました(汗)

う~む
「私霧女なんです」は
鉄板ネタなんだけどなあ

ともあれ朝6時に出発して約15時間
日程6日目にしてやっとパドゥムに辿り着く頃には
日はすっかり落ちてあたりは真っ暗
町は停電のために真っ暗
私は具合が悪くなりブラックアウト寸前

暗闇でわけもわからず部屋に案内され
運んでもらった食事もそこそこに
倒れこむように寝たのでありました


タルチョ特集

2008-10-02 |  ザンスカール
タルチョは峠だけでなく
僧院でも民家でも車の屋根でも
風の強いこの地方では
あちこちでお経を読んでいた

田植え歌や嫁入り歌のように
「タルチョをかける歌」はないのかと
スルーガイドくんに聞いたところ
「普通は静かに祈りを捧げながらかけるんだよ」
と諭されてしまった・・・そりゃそうだ

青い空と太陽の光と
風になびくタルチョが嬉しくて
たくさん写真を撮ったので一挙公開(笑)





こんだけ集めてみると
なんかいい感じじゃないですか?

ちなみにタルチョは
赤、白、黄、青、緑の五色なんだけど
生年月日でその人の色が決まっているんだそうだ
調べてもらったら私は「赤」なんだって
ちょっと意外


帰ってから日記(5)

2008-10-01 |  ザンスカール
毎日陽射しはとても強かったです

8月20日(水)

<この日のスケジュール>

・フォトゥ・ラ、ナミカ・ラを越えてカルギルへ
・途中ラマユル僧院、ムルベクの磨崖仏見学


ラマユル僧院見学後の昼食時に
ザンスカールから戻ってきた前のグループに会った
S社のザンスカールのツアーは人気で
8月だけで3本催行しているのだ

ラダックの民族衣装を着た添乗員をはじめ
皆とても元気で「すっごく良かった」とか
「毎日感激の涙を流していた」とか
口々におっしゃっていた
これからどんどん楽しくなるかもしれない

前の晩一緒に踊り倒したからか
ドライバーさん達も調子が出てきた
峠で旅の無事を祈ってタルチョをかけたが
車を降りたところから賑々しい



「チベット万歳!」と連呼しつつ
タルチョを結び当然とばかりに踊る
フォトゥ・ラは4029m、ナミカ・ラは3720m
ぐるぐる回ればそりゃ息も切れるって

まあブータンでも踊ったことだし
楽しいから全然おっけえなんだけど
さすがにちょっと疲れたので
さんざん踊った後「いつもこうなの?」
と聞いてみた

そしたらドライバーくん曰く

客による

ですと

客のノリに合わせているってことか?
それとも
イケそうな客なら誘うってことか?
私達はどんな客だと思われていたんだろう

チベタンドライバー面白いったらありゃしない


帰ってから日記(4)

2008-09-29 |  ザンスカール
ベマではテントに泊まりました

8月19日(火)

<この日のスケジュール>

・専用車に分乗してベマへ
・途中スクルブチャン僧院見学
・着後ダーの村散策
・夕食後民族舞踊鑑賞&参加


ダーは外国人が行ける最奥の村で
入るには許可証が必要である
もう少し先はパキスタンで
彫りの深い顔立ちの村人は「花の民」と呼ばれ
頭に色とりどりの花を飾っている

村の入り口でトマトをご馳走になったり


散歩中のご夫婦の家で地酒をご馳走になったり


とても楽しかった

一緒についてきたドライバーさんは
アンズをたくさんもいでくれたり
斜面で手を貸してくれたりと
あれこれと世話を焼いてくれたけど
残りの地酒をペットボトルに入れて持ち帰り
村の女の子をナンパしたりもしていたので
一番楽しかったのは彼かもしれない

ベマのキャンプ場で披露された民族舞踊は
どうやらまだ演目としては完成していないようで
村長はえらく一人で張り切っていたけど
楽器隊はタイミングが悪くて怒られ
踊り手の女の子たちはノリについていけず戸惑い
素朴な味わいを醸し出していた

演目としては完成されていなくても
ノリノリで頑張る村長が面白くて
個人的には大爆笑だったけど
明日からの彼の立場がちょっと心配になった(笑)



村長!
勢いで最後まで付き合いましたが
いつ終わるのかよくわからないあの曲は
一体何番まであるんでしょうか・・・

だんだん調子が出てきたぞ


アンズ街道

2008-09-28 |  ザンスカール
ラダックはアンズのシーズンだった
春に来たらさぞや美しかろうという
大木にみっちりたわわに実がなっていた

なのでインダス川に沿った道路を
勝手に「アンズ街道」と命名
そのうち「春のラダックーアンズ街道を行く」
なんてツアーが出たりして(笑)

実はこっそりもいでもよし(ダメだよ)
完熟で落ちてきたのをいただいてもよし
小さいけどとても甘くて美味しい

ジャムはあまりに大瓶だったので断念
小さなアプリコットオイルの瓶を買ってみた
そしてお土産に手頃なのは干しアンズ

・・・なんだけどね
おばちゃんが売りに来るのも
美しいし美味しそうなんだけどね
作り方見ちゃうとなあ・・・


水につける



種は分けてオイルに



身は屋根などで天日干し



時には道端の岩などで


実に素朴な工程なんだけど
お天道様はきっと殺菌作用抜群だろうけど
添乗員に「やめた方がいいかも」と言われると
お土産にはしづらいものがあった

現地で生で食べるのが一番かしら
干しアンズ大好きなんだけどなあ


帰ってから日記(3)

2008-09-25 |  ザンスカール
アルチ僧院は内部撮影不可

8月18日(月)

<この日のスケジュール>

・専用車に分乗してアルチへ
・着後アルチ僧院、ツァツァプリ僧院見学


アルチ僧院の見学を終え
ちょっとトイレと来た道を戻る途中
チベタンのおばちゃんに呼び止められた
「写真を撮れ」と言っているらしい

「何?写真?あ~はいはい」
カメラに収まりたい人なのかと思って
気楽におばちゃんの写真を撮り
「じゃあね~」とトイレに急ごうとした途端
おばちゃんにえらい勢いで止められた

おばちゃんは私のリュックをつかみ
険しい顔で何かを訴えてくる
何だろう~怒っているようだぞ
そうか!もしかしてお金か!?

10ルピーを渡したら納得したようであった
これで小銭を稼いでいるんだね

トイレから戻ってみたら
おばちゃんのターゲットは
ヨーロピアンのグループに移っていた

アルチって中心部は閑散としてたけど
実は案外と観光地らしい
結構強引なおばちゃんがいるんだ~


この人なんですけどね


かと思えば
ツァツァプリ僧院を管理している家に
お邪魔させていただいたら
バター茶やら何やらでもてなしてくれた上
帰りにはリンゴをたっぷり持たせてくれた


リンゴは小さいけど美味しい♪


まだちょっとスタンスを決めかねる一日だった


帰ってから日記(2)

2008-09-24 |  ザンスカール
レーの中心メインバザール

8月17日(日)

<この日のスケジュール>

・デリーから飛行機でレーへ
・高度順応のため休憩、自由行動
・夕方シャンカール僧院、シャンティ・ストゥーパ見学


ペルーに行ったとき
「早く行かないと西洋化しちゃうよ」
と、言われて一昨年ブータンに行った

ブータンに行ったら
「早く行かないと中国になっちゃうよ」
と、言われて去年チベットに行った

チベットに行ったら
そこはもう「中国」で悲しかったので
今年は「チベット」を求めて
チベットよりもチベットらしいという
ラダック&ザンスカールに行くことに決めた

そしてラダックの中心地レーは
・・・インドだった

レーのほぼ中心部にあるホテルは
チベット風だけどインド資本だし
ホテルの周りの土産物屋の前には
濃い顔立ちの男達が客引きをしている
夏だけお店を開いて稼ぐんだそうだ

もちろん道端ではチベタンのおばちゃんが
野菜や果物を売ってるし
ちょっと脇道入ればチベット風の家も並んでいる
でもこじんまりしたインドの観光地って感じ

もしかして今回も
微妙にはずしちゃったかしら?
と、若干不安になる出だし

夕方出かける頃にはすっかり具合も悪くなり
シャンカール僧院でふらふらと写真を撮り


日本人僧侶の建てたシャンティ・ストゥーパで
ご本人のお話を聞いたりしているうちに


だんだんどうでもよくなってきちゃった(笑)
いいじゃん、インドでも
インドだからこそ「フリーチベット」の
Tシャツを着ているドライバーくんとも
堂々と笑顔で写真も撮れちゃうんだしさ

その後この開き直りは杞憂となるんだけどね


えびせんの記録

2008-09-21 |  ザンスカール
本館☆いつかは世界一周☆にて
ザンスカールの事件簿のページが完成
いつもにも増してしょうもない事件簿なので
それを補強しようと思います

<かっぱえびせん事件>

去年チベットで高地で膨らむ袋は楽しい
と、いうネタを仕入れた
今年も高地、再挑戦である

レー(3,505m)ラダックの中心地


アルチ(3,165m)ちょっとへこんだ?


ベマ(2,750m)真ん中には杏の実
この後ビールのつまみに一袋提供


カルギル(2,705m)今回一番の低地


ペンシ・ラ(4,401m)ザンスカールの入り口の峠


パドゥム(3,565m)ザンスカールの中心地
最後の夜に一袋はつまみに提供
もう一袋はキッチンスタッフにあげた


カルドゥン・ラ(5,602m)自動車道世界最高地点


この後エスコート君のポケットの中で爆発(笑)
ツアーの人には「レポートでも書いているの?」
と、言われたが単に自分が楽しいだけである
でもカルビーさん、この写真ポスターにどうです?

世界最高地点でもうまいっ!


おそまつさまでした


帰ってから日記(1)

2008-09-20 |  ザンスカール

8月16日(土)

<この日のスケジュール>

・成田から飛行機でデリーへ


エア・インディアは
今回もビールを頼んだら
問答無用で2缶くれた
いったいどういうマニュアルなんだ
もう一度おかわりしたら
断られるんだろうか・・・

12:00発
16:55着予定なのに
ご飯が出たらすぐ真っ暗になった

どうしたんだ?もう寝ろってか?
と、思ったら映画タイムだった
大きなスクリーン一つにしか映らないので
ギャレー脇の私の席では気がつかなかったのだ

映画見えないし
ガラ空きで席3つ確保しているし昼寝だ昼寝
と、ごろんと横になったのだけど
この席ははずれだったことが判明

もう一列前がCAと向かい合わせの席で3席とも空席
そこにCAが溜まっておしゃべりを始めたのである
入れ替わり立ち替わりっていうよりも
どっかりと腰をすえてのおしゃべりタイム突入
うるさいったらありゃしない
いったいどういうマニュアルなんだ・・・

こういうときは
「Shut up!」なのか「Be quiet, please」なのか
でも今回は「インド人とは闘わない」って決めたしな
そのまま毛布を被って頑張って寝てみた(笑)


ビールは1缶飲んで
もう1缶はホテルで風呂あがりに飲みました
つまみはもちろん父へのお土産さ♪


来た♪

2008-09-16 |  ザンスカール
S社から添乗員の旅行記が送られてきた
これでいつ、どこの僧院に行ったのか
はっきりした(笑)

事前に旅のしおりをもらっていたけど
諸事情により予定が変わったりしていたので
今ひとつよくわからなかったのである

だからこのお坊様たちも
どこに所属しているのかが
確定することとなった

左上:アルチ僧院
右上:トンデ僧院
左下:トンデ僧院
右下:パルダン僧院

ううむ
トンデ僧院はダブっていたのか
ちょっと不覚

でもこれで写真の整理および
サイトの更新ができるぞ
つか
やらなきゃね・・・