旅人のにちじょう

ねごと・たわごと・よまいごと

言ってみるもんだ(6)

2007-02-26 |  カンボジア
リクエスト6「レスラーワインを買いたい」

ベンメリアの見学を終えて
お弁当を食べた休憩所にそれはあった
多分日めくりカレンダーだと思うんだけど
この際そんなことはどうでもよかった

もちろんカレンダーも機会があれば
買いたいと思っていたけど
そんなことよりこれが宣伝しているもの






その名もレスラーレッドワイン!


いいっ
これいいっ
いつもお土産にワインを買うけど
こんなに笑えるワインは未だかつてないぞう

残念ながらその店には置いておらず
現地ガイド君に尋ねてみると
「朝市で買えるかもしれない」とのこと

朝市?
野菜と一緒にワインも売っているのか?
一抹の不安と共にその日はやって来た

希望者参加のコンポントムの朝市散策
ホテルの前の通りの両側に
野菜や果物がずらりと並んでいる
そして通りに面した店ももう開いている
なんて働き者なんだ

流しながら歩いていたら
ある店の前でビビッと予感が走った
あれかっ?あれじゃないかっ!?

ズラリと並んだ瓶を一本手に取ると
それは目的のレスラーワインではなかったけど
レスラー以上に衝撃的な・・・




ヘラクレスワインだった(笑)


そしてそれはただのワインではなく
ラベルにも描かれているように
高麗人参っぽいものも入っている
滋養強壮に効く例えるならば「養命酒」

現地ガイドくんは
「高校生の時に皆でお金を出しあって
 よく飲みましたよ~~~」と
懐かしそうに語っていたが
それは悪いことなのか微妙(笑)

帰国して実家で早速飲んでみたけど
いまいち評判が悪かった(涙)
ワインとしては濃くて微妙
氷を入れたらちょっと美味しくなった
でもいいの面白ければ

ところで朝市で見つけたこれ
スイカに見えるんだけど
どうしてこんなに小さいのまで
売っているんだろう・・・



カンボジアあれこれ(5)

2007-02-24 |  カンボジア
<地雷>

旅行前「今回はどこへ?」と聞かれ
「カンボジアです」と答えると
皆口を揃えて「どうして?」とか
「危なくないんですか?」と言った

「アンコール・ワットを見に」と答えると
「ああそうか」とか「いいなあ」とか
ほぼ100%羨ましがられた
同じ国なのに、である

かくいう私も「アンコール遺跡群を見たい」
ただそれだけで申し込んだツアーなので
旅行会社のしおりの注意書きに

「今回訪れますシェムリアップ郊外の
 遺跡内や遺跡に向かう道中の地雷は
 すでに撤去されております。また
 安全が確保されている観光ルートには
 ロープが張ってある所もあります。
 ロープのある道を外れたり、ロープの
 ない所でもグループを離れての
 単独行動はお控えください。」

と書かれているのを読むまでは
カンボジアは危ないところだなんて
すっかり忘れていた

カンボジアの内戦が終結したのは
1991年たかだか15年前のことだ
初日からツアーガイドは近しい人が
クメール・ルージュ(ポル・ポト派)に
どんなに酷い仕打ちを受けたかを
つとめて淡々と語った

憧れの地に来たという浮かれた気持ちは
言葉もなく静まり返り
ただ彼の話を聞くしかなかった

内戦中埋められた夥しい数の地雷は
今でも何百万個と残されている
コーケーではロープも張られず


中央が地雷未処理の杭


地雷撤去済みの看板


地雷未処理と撤去済みのエリアが混在し
ここに確かに地雷が埋まっているんだと
ひしひしと実感させられた

大プリヤ・カーンのある村は
クメール・ルージュの拠点があったところで
そこへ行くには元クメール・ルージュに
きちんと話を通し案内してもらう必要がある
と、説明された

そして見学が終わって戻って来ると
隻腕のスー将軍がにこやかに出迎えた
彼は現在県知事をしているという
ツアーの人は上機嫌の彼と写真を撮っていたが
ちょっとそんな気分にはなれなかったな

カンボジアの地雷がすべて撤去されるには
あと100年かかるとも言われている
毎日必死に撤去作業をしている人がいて
毎日体の一部や命までも失う人がいる
何か出来ることを探そう


帰ってから日記(6)

2007-02-19 |  カンボジア
パジェロの助手席で必死に撮った写真

1月1日(月)

<この日のスケジュール>

・バスでコンポントムへ
  途中4WDに分乗し大プリヤ・カーン見学

「明日はパジェロに乗ります」
そう聞いたときには
「おお~パ~ジェ~ロッ、パ~ジェ~ロッ」と
おそらく初パジェロにテンションが上がった

でも待てよ
パジェロってちょっと前にリコールされてたよねえ
悪路だからの四駆なのにブレーキ大丈夫かなあ
なんて妙に不安になったりもした

四駆6台はすべてパジェロ
どれに乗るかはバスの中でクジ引きで決めた
私の5号車はピカピカに磨かれていた
ドライバーは内気な感じのお兄ちゃん
日本語も少し分かるらしい

道が舗装されていない乾季のカンボジアは
車が土煙をもうもうと立てて走っていた
沿道の植物も土色に染まっており
一体前を何が走っているのかもわからない

これだけ悪路だとパジェロも
四駆冥利に尽きるだろうってくらいの道
前は見えないわ全身シェイクだわ大変

そのうち


恐ろしいことに




5号車は迷子になってしまった!

前方にいるはずの4号車も
後方から来るはずの6号車も
気がつけば見当たらない

挙句の果てにお兄ちゃんは



村人に2回も道を聞いた!!

このままずっと彷徨って
恐ろしい所に辿り着いたらどうしよう
なんてったって大プリヤ・カーンは
クメールルージュのテリトリーにあるんだから

結局ヘロヘロで大プリヤ・カーンに到着したのは
他の5台より20分以上遅れてからであった
帰り道1号車の後ろに配置されたのは
いうまでもない・・・

・・・無事でよかった


カンボジアあれこれ(4)

2007-02-18 |  カンボジア
<新年>

カンボジアの年越しは地味らしい、と
出発前に耳にしていた
ここ何年か新年は外国で迎えているけど
大抵はホテルでカウントダウンパーティーがあり
たとえ添乗員に嫌な顔をされようとも
極力参加してきたものだったが・・・

パーティーは9時に終わりますから
と添乗員が言ったときはさすがに驚いた
まあカンボジアの正月は4月だっていうし
アジアの客の多いホテルだから
何も西洋風にする必要もないよねえ
なんて納得してみた

そんなホテルのレストランは各椅子に風船がセットされ
ステージにも新年の飾りつけがされていた

ホテルからプレゼントももらい
飲み物は最初の一杯はサービス
せっかくだからワインなんて頼んじゃったりして

民族舞踊のショーも始まり
前に見たものより出演者も若く
踊りも初々しいし何より楽しそう
地味だけど素朴な手作り感もあり
なんとも和やかなパーティーだった

それなのに
ああ
それなのに

私たちのテーブルはやっぱりいつものS社だった

自分の食事が済むと速攻部屋に戻る人たち
大晦日だろうとショーの最中だろうと
常にマイペースな人たち
8時の段階でテーブルはガラガラ・・・

カウントダウンまでいろとは言わない
明日も早起きしなきゃならないけどさ
今日は9時で終わりなんだよ!?
そんなに早く撤収して部屋で何をしているんだっ

全員残っている隣のテーブルの人たちは
翌朝5時20分ロビー集合って確認されてる
「アンコールワットで初日の出を迎えよう」ツアー
にもかかわらず陽気に飲みまくっているというのに

どうして帰っちゃうんだろうなあ
思いっきり少数派なんだよね私
最後までいたのが全員関西組だっていうのも
またS社らしいっちゃあらしいんだけど

アプサラダンスをかぶりつきで見ていた
小柄な中国系の酔っ払いおじさん
大柄な奥さんらしき人に「帰るわよっ」
って怒られて「まだいいじゃないかあ」と
気弱に抵抗していたけど結局連れて行かれた
そんな現場を「少数派」は全員チェックしていた

「類は友を呼ぶ」ってやつかしら


言ってみるもんだ(5)

2007-02-16 |  カンボジア
リクエスト5「やしの実ジュースが飲みたい」

いつかは飲みたかったココナッツジュース
それもコップなんかじゃなくて
やしの実まるごとで飲んでみたかった
なんか南の国に来たって感じがしていいよね

カンボジアは2度目3度目の人が多いツアーでは
皆さん店先に並ぶやしの実なぞには見向きもしない
これは一人でなんとかしなくては・・・
そうしたらチャンスは向こうからやってきた

コーケーのピラミッド、プラサットトムを制覇し
楽しく戻ってきたら売店にやしの実発見
買っちゃおうかなあと思っていたら
添乗員が「いくつか買いましょう」と言った

やった~~~マイストローの出番だわっ
こんなこともあろうかと
タイを出るときに水と一緒に配られたのを
大事にかばんに忍ばせていたのであった
一人で飲むにはいくらなんでも大きすぎるよね

念願のやしの実は思いのほか重かった
抱えて歩くのはちょっと無理かも
ツアーの人にお願いして持ってもらい記念撮影



そしてゴクゴクと飲んでみる
思ったより薄味だったけど美味しかった♪

ただ問題だったのは
ピラミッドを満喫した私たち5人は
どうやら集合時間に遅れていたらしい
さっさと見学を済ませていた人たちは
バスに乗り込みちょっと不機嫌だったみたいで
回し飲みにも消極的でノリが悪かった
添乗員の好意今ひとつ不発
かわいそうなやしの実はバスの座席で放置されていた
やっぱり皆さん興味なかったのね・・・

ちなみにプノンペンの空港前のコンビニで
こんなワインも買ってみた


やしの実ってすごいなあ


カンボジアあれこれ(3)

2007-02-14 |  カンボジア
<免許>

カンボジアでは運転免許の取得率は
40%ほどなんだそうだ
しかも飲酒運転は咎められないとか

舗装されていない夜は真っ暗な道を
バンバン飛ばすトラックも
記録に挑戦しているんじゃないかって
大家族乗りのオートバイも
無免許だったりするのかしら

シェム・リアップにはほとんど信号もないし
メインストリートを渡るのには勇気がいる
旅行会社のしおりには
「航空機や車の事故の補償は国によって様々ですが
 タイ・カンボジアではこれらの補償が非常に
 小額になります。」って書いてあるし

夜サイレンが鳴っていたなあと思ったら
バイクとトラックの衝突事故があって
ヘルメットをかぶっていたおかげで
投げ出された人は一命を取り留めたそうだ

そこへ現地ガイドくんのひと言
「命を大切にする人はヘルメットをかぶります」
彼は免許もあるしメットもかぶっているらしい
それが当たり前じゃないんだね

ちなみに私達が乗っていたバスはこれ


・・・かえって怖いよぅ


カンボジアあれこれ(2)

2007-02-12 |  カンボジア
<注意>

見学場所でよく見られた看板

5つは何となくわかる

左上:たばこを吸うな
右上:ごみを捨てるな
左中:ご飯を食べるな
右中:大声で話すな
左下:ごみはごみ箱に

じゃあ右下はどういう意味だろう
TシャツOKかなあ
ガイドはきちんと制服を着なければならないって
ところもあるくらいだから服装にはうるさいのかも?
ブータンもそうだったけど仏教の国だからなあ
どこでも半そで短パンの西欧人向けの注意かしら

気になるので現地ガイドに聞いてみた
ツアーの人が「オレも気になってたんだよ」
というので謎の注意だったらしい
答えは





服を着なさい


だって
・・・脱力


カンボジアあれこれ(1)

2007-02-10 |  カンボジア
<階段>

平らな道ならいくらでも歩ける私だけど
山道は大嫌いだ

ペルーのインカ道も
エジプトのシナイ山も
ブータンのタクツァン僧院も
その先にどんな絶景が広がっていようと
辿り着くまでは辛いものは辛い

クバール・スピアンへの片道30分の山道も

嫌だと思うとどんどん辛くなった
そしてS社の客は皆健脚で
添乗員が「予定より10分も早いです」なんてペース
もちろん私はドンジリであった・・・

そんな私だけど
建物にのぼるのは大好きだ

メキシコのピラミッドも
中央アジアのミナレットも
時間の許す限りのぼりたおした
その意味でカンボジアは楽しかった


アンコール・トムのピメアナカスは


手すりのついている側からのぼれといわれ



アンコール・ワットの中央祠堂は

手すりのついている所は大渋滞だった



コーケーのプラサットトムは


雨季だったら素敵だったろうなあ


そんな階段にはこんな注意書きが



いやあ
ホントに楽しかった♪


帰ってから日記(5)

2007-01-30 |  カンボジア
コーケー遺跡群は他に誰もおらず貸切状態

12月31日(日)

<この日のスケジュール>

・シェム・リアップ郊外観光
  ロリュオス遺跡群、ベンメリア
  コーケー遺跡群

密林の崩れ落ちた遺跡
ワットやトムは広々としており
修復もしっかりされているので
そんな感じはあんまりしなかった

リンガ・ムイポアンやクバール・スピアンは
元々山の中なので密林とはちょっと違った
その意味ではベンメリアでやっと
イメージ通りの遺跡に出会えた気がする


生い茂る木々に囲まれた遺跡



崩れ落ち木々に侵食される遺跡


崩れているのは内戦のせいばかりでなく
盗掘のために爆弾で破壊されてしまった
ということもあるそうだ
盗まれた仏像等が日本に来てたら嫌だなあ

崩れ落ちている遺跡なので
見て歩くのは結構大変
動かない石(元々は建物の一部)を探したり
瓦礫の山を登ったり降りたり
石に半分塞がれている穴をくぐったり



その上でレリーフやら彫刻やらを見て
写真を撮って説明を聞いて結構大変
グラグラした石を踏んだり
段差が大きくて足場を見つけられなかったり
気を抜くと危ないかも

なのでベンメリアでは
ずっと係の人たちがついてきて
危なそうなところでは手を貸してくれた
旅行会社が特別頼んだのか常駐かは不明

長いスカートの制服を着たおねえさんも
私よりずっと体重の軽そうなおじさんも
みなビーチサンダルだったけどね(汗)

こんな遺跡で一日中ぼ~~っとしていたいなあ


言ってみるもんだ(4)

2007-01-28 |  カンボジア
リクエストその4「マッサージがしたい」

前回旅行先でのマッサージの楽しみを知った
今回もタイ経由だしシェム・リアップは4泊するし
実は密かに期待をしていたりして

タイのホテルでは到着も遅かったし
簡単には設備が見当たらなかったので断念
でもカンボジアは隣の国だし
シェム・リアップは観光地だし何とかなるかも
案の定マッサージの看板は至るところにあった

問題はスケジュールだな
行くとすればホテルに帰ってきてからだ
シェム・リアップの最後の夜は
大晦日だから無理だろうから今日しかないぞ

と、決意した30日にチャンスはやってきた
観光を終えシェム・リアップを走るバス
その日は前の方に座っていたため
ガイドくんに話しかけやすかったので
「マッサージってどうかなあ」と聞いてみる

「ウチの会社がやっている店なら
 1時間20ドルのところ15ドルでOK」だって
どうやら結構大手の会社らしい

「ヤックン(ガイドくんのあだ名)はやったことある?」
すると彼はこの上なく幸せそうな顔で
「サバ~~~~イ(楽し~~~~い)」と言った
(本当にサバーイマッサージと書いてある看板もある)

おいおい本当に正しいマッサージなんだろうなあ、と
ちょっと不安になったけど
あまりにも幸せそうな彼を信じて(笑)夕飯後に
あと一人の希望者と予約を入れてもらった

ブッフェバトルでげんなりしつつ店に入ると
なんだか見覚えのある室内

タイマッサージとはどっちが古いんだろう
やっぱり大技炸裂なのかしら
左足は筋肉痛だから優しくしてね、と
お姉さんにお願いしてマッサージスタート

足を念入りにスリスリスリ・・・
う~んやっぱりタイ古式に似てるなあ
この調子だとまたプロレス技がくるのかしら

ちょっとドキドキしたけど
そんなに大技はなかった
例えるなら「地味なタイ古式マッサージ」
素朴な感じでいいわあ♪
むくんでいた足もすっかり軽くなったし
上機嫌で降りていくとガイドくんが待っていた

ここはホテルまでの送迎付きなんだけど
「ボクのバイクとトゥクトゥクと
 どっちがいい?」と聞かれ
町でよく見かけるバイクの3人乗りに
挑戦したい気持ちもあったけど荷物もあるので
トゥクトゥクを採用
ちょっとしか乗れなかったけど楽しかった♪

これからも出来る限りマッサージには
チャレンジしようと心に決めた夜であった