旅人のにちじょう

ねごと・たわごと・よまいごと

帰ってから日記(4)

2007-01-26 |  カンボジア
バンテアイ・スレイのレリーフ



12月30日(土)

<この日のスケジュール>

・気球観光(希望者)
・シェム・リアップ郊外の観光
  バンテアイ・スレイ、リンガ・ムイポアン
  プノン・クーレン、クバール・スピアン
  バンテアイ・サムレ

バンテアイ・スレイは外側にロープが張られていて
「東洋のモナリザ」は見ることができなかった
リンガ・ムイポアンでは水底のリンガはわかるけど
ヒンドゥーの神々はあんまりよくわからず
水中OKのカメラで撮ろうとした人も失敗していた


地元の人で賑わうプノン・クーレンの川べりでは
東屋が確保できず石に座ってお弁当を食べたり
バンテアイ・サムレでは夕暮れだというのに
入り口でガイドくんが延々としゃべるので
写真命の人達が怒ってしまったり


まあいつものように濃い一日だったんだけど
それより何よりこの日の衝撃的な出来事は
ブッフェの戦いであった・・・

前の日と同じレストランでの夕食
アプサラダンスが見られる席とそうでない席が
ブッフェをはさんで配置される造りであったが
ダンスなしの席はそれはもう熾烈な戦いの場であった
韓国・中国・日本の団体客バトルが展開される
でもそれは私たちの圧倒的な敗北となった(涙)

バトル1「横はいり」
お皿を持ってきちんと並んでいると
いつまでたっても前に進まない
だってどんどん割り込んでくるんだもん

バトル2「ブロック」
円形に配置されている箇所では
ぐるりと取り囲んでいるため入る隙間すらなかった
肘と視線が何だか怖かったんだもん

バトル3「大盛り分担制」
驚くべきことに大皿に同じ料理を山盛りにして
席に戻る客多数・・・そして皆で分けるんだね
だから料理が補充されても一瞬でなくなっちゃう

東アジアの小さな島国日本の人たちは
ただ唖然として見ているしかなかった
この日は山登りもしたことだし
争ってまで食べ物を確保する気力がなかったのだ
関西組でさえ太刀打ちできないんだから
それはもう完敗である

恐るべし大陸パワー
日本人って控え目なんだねえ
逃げるように退散しました

旅行後の会社のアンケートには
多分ほとんどの人がこの夜のことを
書いたに違いない・・・


言ってみるもんだ(3)

2007-01-24 |  カンボジア
リクエストその3「気球に乗りたい」

アンコール・ワットで日の出を見るために
初めてチェックゲートを通ったとき
バルーン観光の看板を発見
空からアンコール・ワットの全景を見るとは
なんて魅力的な・・・いいなあ

ワンコール・ワットから戻るとき
ふと遠くを見たら気球が浮かんでいた
ますますいいなあ・・・見たいぞう
なので現地ガイドくんに言ってみた
「気球に乗りたいなあ
 予約とか大変なのかなあ」
彼の返事は日の出日の入りの時間は混むけど
それ以外だったら前日までで割と大丈夫とのこと

「Mさん(添乗員)がいいと言ったら
 時間はなんとかなりそうだから」と言われれば
そりゃあ仲間を集めるしかないでしょう
早速勧誘♪よおし人員確保☆作戦決行♪

それぞれ一人ずつそれとなく伝えていく
リクエストが多ければなんとかなるもんだ
翌日希望者はちょっと早起きして
朝ご飯の前に出かけることとなった
うわ~~い初気球♪♪


アンコール・ワットが描かれている気球に乗りました


気球は固定されていて垂直に200m程上がるだけだし
思ったより遠いところにあったので
絵葉書のような写真が撮れるわけではなかったけど
空から眺める景色はまた格別であった

ただ・・・
少々問題だったのは・・・
もしかすると・・・




・・・霧出しちゃったかも(汗)




いや多分朝靄多分煙・・・だよね?



水に浮かぶ墨絵のようなアンコール・ワット
これはこれで幻想的よねえ
帰り道で添乗員が次からのオプションにしようかと
あれこれ現地ガイドくんに聞いてたもの

今回は「霧女」って宣言しておかなくて良かった(笑)


言ってみるもんだ(2)

2007-01-21 |  カンボジア
リクエストその2「クッキーが買いたい」

成田で出国手続きも済み
家族へ行ってきますメールを出そうと
携帯をふとみると受信メールあり

それは
「日本人がやっているというお店で
 ワット型クッキーを買ってきて」
というリクエストであった

今回はガイドブックを持って行かないなんて
暴挙に出ているため情報がなかった
タイの空港でおそるおそる添乗員に尋ねると

「ああ~うち(S社)でもクッキーなんて
 って言っているんですが実は美味しいんですよね」
どうやら有名な店らしい

その後「地球の○き方」に乗っていることがわかり
ガイドブックの持ち主に宣伝してみた
一人の要望では弱いけれど仲間を増やせば
もしかして実現するかもしれないので

そして3日目
夕暮れのアンコール・ワットを堪能し
一旦ホテルに戻る帰り道に
「10分だけですよ」と念を押されて
バスを止めてもらうことに成功
希望者だけってことだったけど
何だ皆さん興味あるんじゃないの~~

日本人観光客でごった返す店内
いきなり「いらっしゃいませ!」と
元気よくカンボジア人の店員さんが迎える
そのこぎれいな店はここ

目指すクッキーは店の中央で山積み

思いっきり主力商品なその箱を
お土産用に大・中・小と一つずつ購入し
無事ミッション終了

気がつけばツアーの皆さんは
私よりもたくさんご購入されていたのであった
ほら~~いくらS社でもチャンスがあれば
お土産だって買うんじゃないの~~、と
入り口でまだ買っている人を待ちながら
一人ほくそ笑むのであった

クッキーは手荷物で大事に持ってきたけど
ちょっと割れちゃっているものもあり
「遺跡は破壊されちゃってるんですよね~」
なんて話もはずませてウケを狙ってみた(笑)


言ってみるもんだ(1)

2007-01-20 |  カンボジア
S社のツアーは過酷だと言われている
参加してみると確かに日の出前の出発や
ホテルに日付が変わってから到着する
なんてスケジュールがあったりするんだけど
大手旅行会社だって移動につぐ移動の
弾丸ツアーはそれなりに大変なはずである

あまり他社のツアーに参加したことがないし
旅行ですっかり体調を崩したなんて経験がないので
S社がどれだけ過酷なのかは正直よくわからないけど
一つだけはっきりしていることがある

それは
S社は「毎日一日中ずっと見学をしている」
ということだ
土産物屋に寄らないことがポリシーなので
免税店で1時間お買い物なんてことはあり得ない
食事は大概ブッフェスタイルで時間はかけない
結局お金は一切使いませんでしたなんて日もある
びっちりきっちり遺跡などを見て回ってるんだから
休んでいる暇などないのである

その土地の特産物や土産物を教えてくれないので
何か買いたいものがあれば自分で調べて
見学の合間になんとかゲットするしかない
バス集合まで15分なんて時間で
アラブ商人やインド商人を相手にするのは正直厳しい

なので決められたスケジュール以外で
何かやりたいことがあればとにかくアピール
添乗員に要望しダメなら現地ガイドに交渉して
無理矢理時間をやりくりしてもらうしかない
だって自由時間もほとんどないんだもん

そんなわけで今回のツアーの勝手にオプションを
特集することにしました(笑)
そうは言ってもとってもささやかではありますが



リクエストその1「郵便局に行きたい」

年末年始の旅行は
年賀状代わりにたくさんハガキを出すので
迅速かつ確実に届くようにしたい

場所によってはホテルで頼んだり
町のポストに入れたりすると届かない、と
聞き及ぶところもあるので
郵便局で目の前でスタンプを押してもらうのが
最も信用できるはずである

まずは出発一週間前の添乗員挨拶の電話で
猛アピールしておく
成田の顔合わせで念を押し
現地ガイドと合流してからも確認はかかせない

ただ「手紙を出したい」というのは
結構メジャーなので要求は通りやすく
今までハガキが届かなかったことはない(はず)

今回もアンコール・トムとワット見学の合間の
昼食時に時間を作ってもらい希望者はGO!
切手は2200リアル(約60円)
絵ハガキ10枚セットは1ドル大きなのは1枚0.5ドル
見学場所では気軽に絵ハガキが売っておらず
ホテルのは種類が少なくて高いので
ここぞとばかり買いまくる・・・
しめて40ドルは旅行中の買い物としては破格(笑)
さすがにたくさん買ったからといっておまけはナシ

その後遺跡でたまに出会う絵ハガキ売りは
どこでも1セット1ドルだったので
カンボジアはどうやらボッタクリ商人では
なかったらしい

最終日のプノンペンの空港で出すのが
一番確実とのことだったので
日程中割とゆっくり書くことが出来
なおかつ1週間くらいで無事届いたらしく
リクエストその1は大成功であった


シェム・リアップの郵便局には入り口の両脇に黄金のガルーダが



帰ってから日記(3)

2007-01-18 |  カンボジア
アンコール・ワットの日の出

12月29日(金)

<この日のスケジュール>

・アンコール・ワットで日の出(希望者)
・アンコール・トムの見学
・アンコール・ワットの見学
・民族舞踊を見ながら夕食

バンテアイ・チュマールは貸切状態だった
バスが入り口に到着すると
どこからともなく子どもが集まってきて
遺跡見学の間ずっとついてきた
物売りでも勝手にガイドでもなく
珍しいから楽しいから一緒って感じだった

それに引き換え
アンコール・ワットはさすがの世界遺産
早朝にも関わらず世界各国の人々で大混雑
特に東アジア系の団体がたくさんで
日本語、韓国語、中国語が飛び交いつつ
無事日の出を拝むことができた

アンコール・トムもラッシュアワーのよう
南大門前でバスを降りた途端の人ごみ

バイヨン寺院では「クメールの微笑み」の前で
写真撮影のための行列ができるほどであった
そんな人々をちょっと高いところで
ぼんやりと眺めてばかりいたものだから
あんまり写真がなかったり(笑)

アンコール・ワットの第3回廊から降りるのに
急階段のため手すりのついている側から
降りようとする人たちで大渋滞になったので
決死の覚悟で手すりなしの方から這い降りたり
とにかく人・人・人・・・
遺跡の写真を撮るのを生きがいにしている人は
さぞやイライラしたに違いない

夜の民族舞踊のアプサラダンス
メイクのせいか偏見かどうしても
ダンサー達がニュー○ーフに見えてしまい
現地ガイドくんに確認しちゃった
「若い女性しか絶対踊れません!」って
きっぱり言われてしまいましたが・・・

そういえばタイの国境付近のコンビニで
レジのお姉さんはどう見てもお兄さんだった、と
映画「アタックナンバーハーフ」が強烈で
東南アジアの男性に妙な先入観があるみたい(汗)


写真の明るさを調節すると「不正な加工」で
どうしてもアップロードできないので
暗くてわかりづらいけどアプサラダンサー達です


帰ってから日記(2)

2007-01-16 |  カンボジア
毎日いいお天気でした

12月28日(木)

<この日のスケジュール>

・陸路国境を越えカンボジアへ
・バスでシェム・リアップへ
  途中バンテアイ・チュマールを見学

一つの国を回るツアーが多いので
国境を陸路で越えることはあまりない
唯一強烈な思い出として残っているのは
中央アジア5カ国周遊の旅で
運が良ければ2時間
タイミングが悪ければ3時間もかかって
暑い中呆れるほど待たされたことだ

軍人が長い銃を持って警備していて
感じ悪い対応にちょっとでも逆らおうものなら
更に時間がかかってしまうので
我慢してくださいね、と言い含められていた

だから陸路の国境越えは
とっても面倒で神経を使い時間のかかるもの
そんなつもりでいたら
タイーカンボジア間は拍子抜けするほど楽勝だった

まずタイ側
非常に広くて移動が大変なため
貸し自転車屋があるほど大規模な市場であった
朝早かったので店は開いていなかったけど
とても賑わう国境の町らしかった
中央アジアは町なんかなかったもんなあ

しかもどこでも写真撮り放題

カメラを向けただけで軍人がすっ飛んでくる
ウズベキスタンとはえらい違いだ

そしてカンボジア側は
カジノがいっぱいのギャンブルの町だった

休みにはこっちで遊ぶタイ人も多いらしい

よくわからないのは
タイを出国するときに私達の他にも
タイ人を始めとしてたくさんいたはずなのに
カンボジアの入国手続きは私達の他には
ほとんどいなかったってことだ
出国するだけして不法滞在ってこと!?
とにかく非常にユルイ国境なのは確かであった

出国手続きで並んでいたとき添乗員が
「建物を出たところに現地ガイドが待っています
 私は最後に出るのでそこでお待ちください」
と名前を教えてくれた(でも間違ってたけど)
「背の高いイケメンです」と言うので
一同ちょっとワクワクしてみた(笑)

出迎えた彼は確かに私より背は高く
顔立ちははっきりしてたけど
どうも見たような顔だった

う~~ん誰に似てるんだろう、と
しばらく考えたらハタと閃いた
「そうだ!ヤックンに似てるぞ~」
やっくんではなくヤックン
元シブガキ隊(っていってもわからないかも?)
はなまるマーケットの薬丸クンである
皆激しく同意してくれた
彼が以後ずっと「ヤックン」と呼ばれたのは
いうまでもない(会社でも有名なんだって)


帰ってから日記(1)

2007-01-15 |  カンボジア
バンコク新空港の入り口にあった特大ツリー

<12月27日>

この日のスケジュール

・成田から飛行機でタイ・バンコクへ
・関空組と合流後バスで
   国境近くの町アランヤプラテートへ

タイではお正月が3回あるらしい

1回目:西暦のお正月(1月)
2回目:旧暦のお正月(2月)
3回目:タイのお正月(4月)

まず欧米系の企業関係がお休みになる
でもお店なども休んじゃうから皆休み
そして中華系の企業が春節でお休みになる
またお店が休みになるので皆休み
タイ本来の正月は水かけ祭り
それはもう盛大に皆でお休み

ボーナスは1回しか出ないから
散財しちゃって大変なんだよ、と
タイのガイドさんは嬉しそうに言った
彼は母親がタイ人、父親が中国人なので
両方の風習に詳しい
いろんな話を聞いたんだけど
私はタイ映画「マッハ!!!!!!!」の
主役の名前がどうしても思い出せず
気になって気になって話に集中できなかった(笑)
結局わからず帰ってから調べました
トニー・ジャーかぁぁぁ

ホテルに着いて夕食の時に恒例の自己紹介
15人中半分以上カンボジアは2度目だという
「前に来たときはね・・・」なんて
どこへ行っても解説してくれちゃう人が
少ないといいなあというのが正直な気持ち
だって私は初めてなんだもん
自分の目で見たままを思い出に残したいよね



飲んだのはシンハービール
今度こそ象のマークのチャンビールが
飲みたかったんだけどなあ・・・

さあ!明日はカンボジア入りだ!


サイト更新

2007-01-14 |  カンボジア
ふう~やっとのことで
☆いつかは世界一周☆を更新しました
とりあえずメインの「せかいちず」のページに
「かんぼじあ」をアップいたしました
後は他のページをちょっとずつ
そして別館もそのうち更新予定ですので
気を長くお待ちくださいませ(汗)

そして
当ブログにて「帰ってから日記」+αも
明日より開始いたします勢いで
テンプレートを変えてみました
期間限定(カンボジア編が終わるまで)で
「アジアンサンセット」でございます

実はこのテンプレートは
ブログを始めるときに
すっごく悩んだものなんですよ
結局明るい「絵葉書」にしましたが
よく見に来てくださる方は
びっくりしたと思いますが
しばらくはこれでいきますので
どうぞよろしく~~~


アンケート

2007-01-06 |  カンボジア
ふう~
昨日一日書類とにらめっこしていたら
カンボジアでは調子がよかったお腹が
急にクダッテしまった・・・

ずっとハイテンションだったので
実は具合が悪いのに気がつかなかったか
それとも日常に戻るのがイヤだったのか
体はわかっているようでわからない(笑)

そんな中休憩時間に
旅行会社のアンケートに答えてみた
「その他気づいたこと」に

遺跡ばかりでなく
もっとカンボジアの人たちの
生活がわかるような経験がしたかった


書こうとして
ふと気づいた

このツアーさあ
カンボジア横断・クメール遺跡探究の旅
西遊旅行の東南アジアの旅

ってタイトルじゃん

遺跡探求の旅って言っちゃってる以上
今の生活なんて見てる場合じゃないのね
・・・失礼いたしました
現地ガイドに遺跡以外の質問ばかりしてたよ(汗)

「アンコール・ワットに行きたい」って
それだけで申し込んだツアーだもんな
「遺跡ばかりで物足りない」なんて
筋違いもいいとこだよなあ・・・

結局当たり障りのないことを書いて
アンケートは郵送しました
遺跡の写真ばかりでサイト更新が困難だったり


ただいま♪

2007-01-04 |  カンボジア
カンボジアから無事帰ってきました
ほぼスケジュール通り
珍しくゲーリーにもならず
毎日楽しく過ごしてました

絵葉書は昨日1月3日に
プノンペン空港のこの郵便局で
まとめて出したので
まだしばらくかかると思います
無事届くといいなあ

旅の記録はこれからちょっとずつ・・・