hanatoneko

グレーフィンガーで、毛玉を育てる日常。

多頭飼い崩壊は、簡単にできてしまう

2013-01-29 23:47:00 | 毛玉
猫の多頭飼いで28匹崩壊とか、62匹崩壊とか、
そんなのどうやったら、できるわけ?
ありえないでしょ?!

って、ふつーの感性なら、そう思うよね。うん。

でも、案外簡単にできちゃうんだな、これが。

あんまり興味がないと、わざわざ考えたりしないと思うから、
これも何かのご縁と思って、
ちょっと一緒にシミュレーションしてみてほしい。

ある日、何かの理由で兄妹猫2匹を家に迎え入れた、とする。

理由は、捨て猫を拾った、でもいいし、
自宅の庭に入り込んだ、とか、後をついてきちゃった、とか、
まあ、そんな感じ。

大体、外にいる猫っていうのは猫風邪なんか引いてるので、
病院に連れて行くことにしたら、

初診料: 2,000円×2匹。
触診: 2,000円×2匹。
飲み薬・塗り薬: 1,000円×2匹。

合計1万円のお会計。

高くついたなぁ、と思ったら、
獣医から、
『時期が来たら、去勢避妊したほうがいいですよ』
と勧められて、値段を聞いたら、雄2.5万円、雌3.5万円で、
2匹で6万円だと言われる。

6万円!?

え?!そんなにするの?
死んだら可哀相って思っただけなのに、
そんなにお金がいるの?

んー、今すぐじゃなくてもいいっていうし、
もうちょっと後で考えよう、、、

と、半年放置すると、
ある日、妹猫がやけに太ってることに気がつく。

猫は交尾後排卵なので、交尾したら100%妊娠。
飼い猫なら、栄養状態がいいから4匹くらい生むのは普通。

あわてているうちに、4匹出産。
元の兄妹と足して、雄雌3匹ずつの6匹に。

6匹だと、避妊去勢費用は18万円に。

そんなお金ないし!と思っているうちに、もう半年過ぎると、
3匹の母猫が4匹ずつ、つまりは12匹の子猫を出産する。

元の猫と足して、18匹。

もう半年経つと、9匹の母猫が36匹の子猫を。
元の猫と足して、54匹。

このへんで周囲の住人からクレームがついて、
行政が介入して発覚。

なんと、たったの1年半もあれば、崩壊できちゃうのですよ。

件の62匹崩壊のおうちも、
『子どもが拾ってきた猫が増えて、どうしようもなくなった』
『3年でこうなった』
らしい。

うん、途中でかなり捨てたり、殺したりしたよね?
たぶん。

それでも、追いつかなかったんだよね、、、

外に暮らす猫たちは、人間と違って、生存率が低いので、
(私の試算だと、だいたい7%くらいかなぁ、と思う)

そのぶん、多産にできていて、
飼い猫みたく100%近く生きられる状況だと、
去勢避妊なしの共生は、とても難しい。

人間が、物言えない猫たちに去勢避妊することは、
是か否かっていう話はもちろんあるけど、、、でも。

完全室内飼いなら15年はよゆーで生きるし、
実家の姉猫なんか、16歳だけど優秀な現役ハンター。

そんな長寿の彼らと暮らすのなら、
ちょっと考えてみてほしいな。



崩壊させて、全猫をガス殺させるのと、
飼い猫に避妊去勢させて、天寿を全うさせるのなら、
どっちがマシかなって。

あ、もちろん、
避妊去勢させなくても、崩壊させない人は、
また、別の話ね。


コメント
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