映画クローバーフィールド感想

2008-05-04 04:05:15 | 日記 DIARY
映画クローバーフィールド/HAKAISHA 感想

注意!ネタバレ有り
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○友人に勧められて今日見て来ました。
ニューヨークに突然現れた巨大な「何か」それにひらすら翻弄される数人の男女の姿を全編ハンディカム風映像で作った「怪獣映画」です。

全編ハンディカム映像はたしかに「ブレアウィッチ」のコンセプトに似ていますが、手抜き映像に見えてお金掛かってますよ。

撮影者からの目線以外はバッサリ切る割り切り方で、暴れているのが「何物」とか「何の為に」と言う説明は一切在りません。

その画面にチラホラと映る「何か」がホント嫌悪感するデザインで、徹底的に「破壊者」なのはこれもアメリカらしい割り切り
日本じゃ「ゴジラ=被害者」「ガメラ=守護者」的な側面とか描いちゃうけど。
そのせいかあのモンスターの玩具があってもは全然欲しくない(笑

むしろ若い子には衝撃なんじゃないかあなあ。
内容は本当に救いの無いお話なんですが、それでも安心してみられたのは
なんというか「怪獣映画」って最近無いじゃないですか。だから「あ、これは怪獣映画だな」って気付くとそのフォーマットを知っているせいか自分なんかは安心して面白く見れたですよ。

それはエンドテーマ音楽にも現れていて、まんまゴジラ(伊福部)オマージュ!
むしろ見に来た親子連れの子供よりオヤジさんがニヤニヤするんじゃないか?(笑

ただ、それなら日本だと出来たか?というと難しいんではないかと。
「怪獣映画」って書きましたが、それは日本人視点で、多分制作者は「ホラー、パニック映画」の延長線上で撮っているのではないでしょうか。

むしろゴジラやウルトラマンが在るが故の日本では「怪獣映画」のカテゴリーに含められてしまうんじゃないかと。

ホラーなら怪物はどれだけ気持ち悪くても良いし、パニックならひたすら人間を描けば良い。
子供(オタク層)に好かれるマーケティングをする必要は無いからではないかと思いました。

もちろん自分も怪獣好きオタク層なので「もっと怪獣カッコ良ければなあ」とか思ったりするんですけどね(笑



無い無いと言われるお話も、「ブレアウイッチ」と比べるとちゃんと在ると思いましたね。
本来記録映像ならお話の入る余地は無いし、むしろ投げっぱなしでもよいはずなんですよ、それを苦心してオチを付けている所に、制作者のエンタティンメント魂を見た気がしました。

友人の忠告で「酔うかもしれないからなるべく席は後ろで」といわれましそれを守ったせいか、酔う事は無かったです。

今後日本特撮にも影響あたえるんだろうなあ。
そして雨後のタケノコのように似た様な映画が...とおもったら、冒頭予告で
そっくりなコンセプトの外国ゾンビ映画予告が入って笑った。

シンプルな「見せたい物を突き詰める」という姿勢には凄く刺激を受けました。
久しぶりに映画館に行って良かったと思います。