群馬大学 慢性看護学研究室ブログ

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ゼミ文献:看護師のエビデンスに基づく実践の発展に影響を与える要因:自己申告調査

2023-07-28 18:48:22 | 研究室

<岡研究室 ゼミ紹介>
 毎週火曜日,19:40-21:10,大学院博士前期・後期課程のゼミをzoomで行っています。今回は,こちらの文献紹介がありました。ゼミはお試し参加でもokです。希望者は,お気軽にご連絡ください!!

<文献>

Dalheim, A., Harthug, S., Nilsen, R. M., & Nortvedt, M. W. (2012). Factors influencing the development of evidence-based practice among nurses: a self-report survey. BMC health services research, 12, 367. https://doi.org/10.1186/1472-6963-12-367(IF=2.908)

 エビデンスに基づく実践アンケート (DEBP) を用いてノルウェーの看護師407名を調査した。研究に基づくエビデンスはほとんど使用しておらず、その最大の障壁は、エビデンスを見つけて使用するための時間不足とスキルの欠如であった。

Abstract
 背景: いくつかの国の保健当局は、医療サービスは証拠に基づいたものであるべきだと決定した
。最近の研究では、介入が特定の障壁を克服できれば、エビデンスに基づいた実践がより
効果的に実施される可能性があることが示されている。 

 目的: 本研究は、ノルウェーの大規模大学病院における看護師のエビデンスに基づく実践の実施
に影響を与える要因を調査することを目的とした。
 方法: ノルウェー版のエビデンスに基づく実践アンケート (DEBP) を使用して、2010 年 11 月 8
日から 12 月 3 日までの期間に 407 人の看護師から横断データを収集した。DEBP には、
実践のサポートに使用されるさまざまな情報源、証拠に基づく実践の潜在的な障壁、研究
に基づく証拠の管理に関する自己報告スキルに関するデータが含まれている。DEBP は、
翻訳と文化適応に関する標準化されたガイドラインに従ってノルウェー語に翻訳された。
 結果: 看護師は主に、自身の観察、同僚、その他の協力者から収集した経験に基づいた知識を実
際のサポートに利用した。研究に基づくエビデンスはほとんど使用されなかった。最大の
障壁は、エビデンスを見つけて管理するための時間の不足とスキルの欠如であった。看護
師の年齢、看護実践年数、最後に医療専門職の学位を取得してからの年数は、知識源の使
用と自己申告の障壁に影響を与えた。さまざまなエビデンスの出典を見つけ、レビューし
、使用する自己申告スキルは、研究のエビデンスの使用と正の相関があり、研究のエビデ
ンスの使用における障壁と逆の関係があった。
 結論: エビデンスに基づいた実践のスキルは、研究のエビデンスを使用する際の障壁を軽減し、
臨床現場での研究のエビデンスの使用を増やすようである。

                           <担当:高橋>


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