群馬大学 慢性看護学研究室ブログ

患者様や未病の方が、自分らしく生活できるよう研究・探求しています。糖尿病と慢性腎臓病透析予防外来も開設しています。

透析看護

2013-07-01 13:56:00 | 看護

透析看護のうちでも、災害時の看護について質問をいただきました。
透析室の看護師の方で、「掲示板」に書き込みをいただいた質問です。
群馬県腎不全看護セミナー

http://gunmajinns.web.fc2.com/index.html のメンバーから回答をもらいましたので、upします。
質問数が多いので、前回と今回の
2回に分けてupしますね。


Q7
緊急回収後の針は、抜いていますか。

A看護師:基本的に抜針します。ただし、人工血管は滅菌操作を必要とするので、キャップをつけて針は抜きません。
B看護師:場合によりますが、各地震の報告より針を抜かずに逃げた場合、後で針を抜いてくれる人が必要となるため、基本抜きますが、火災の場合はこれに限りません。


Q8
震災時の患者に連絡するときのネットワークは、どうしていますか。

A看護師:これは、当院でも今抱えている課題です。
B看護師:個人に透析条件などのカードを持たせる。患者より何とかして病院に連絡いれてもらうように指導しているが、これは今後も検討課題。遠隔透析が必要な場合はD県の場合、2名の医師が中心になったネットワークがあったはず。そこから「透析医学会」に連絡をするような運びになっていたと記憶してます。これはシュミレーションやろうって話があったが?!やったのかな?!


Q9
避難時の内服薬は、何の薬をもって逃げるのか

A看護師:処方されているクスリすべてだと思います。
B看護師:これも状況によるが、あるものすべてでしょう。ただ、避難場所の食事内容によって、自分で節制や調整が必要なことを勉強会で伝えてあります。


Q10
避難時の患者の連絡票は、何を使用していますか。(透析カード・透析手帳)

 
A看護師:患者には、当院で作成しているカード」があって、維持透析患者には配布しています。その他に群腎協からきた「透析カード」を患者さんは持っています。
B看護師:カードは自分で記入し持参。他には身障手帳など一式


Q11
避難時の患者の連絡票の更新はどのようにしていますか。

A看護師:患者には、当院で作成している「透析カード」があって、医師の指示から連動して作成できるので、ダイアライザーや抗凝固剤が変更になった際は、その都度こちらで発行し患者に渡しています。
B看護師:カードは作成に渡したが定期的にチェックは難しくて、今後の検討課題


Q12
ベットの患者の避難方法は。
A看護師:透析室は1階なので、ベッドを考えています。避難訓練もベッドを使用しました。消防署の方からは、廊下に消火栓などのホースが横切っている時はベッドは無理かもと言われました。その時は、ベッドが無理なら、かけている毛布を敷いてその上に患者を乗せて引きずって避難でしょうか
B看護師:直後は布団かぶって、ベットで待機。火災時は別


Q13
避難訓練の方法は、透析中一時離脱をして訓練しまた透析するのか。全員同時回収してからするのか。


A看護師:患者を交えた避難訓練は、計画中です。たぶん、返血の時間に全員同時回収してからを考えています。
B看護師:中越地震などの報告より、災害後の状況も考えて、基本的に返血しない方がいろいろリスクがあるため、可能な限り返血した方が良い。火災はこの限りでない。血液破棄して早急に離脱

コメント
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