南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

南の島でありがとうって言われない喜び

2007年11月05日 | ミクロネシアの家族
今日は朝からコロニアで陸上競技大会。
南の島の子ども達のかけっこ。
この島は我がウー・ネッチ・マタラニウム・ソケース・ネッチの各村に町のコロニアがそれぞれ選手を出して、50メートルを走ります。
今日は幼稚園と小学1年生~4年生まで、明日は6年~8年まで、そして明後日が決勝戦。

僕の幼稚園の子どもも3位入賞を果たしました。
園児の中には、ボイルといって体の中から膿んでくるこの島の病気(僕も2回なりました。正直凄く痛い)に足がなっているのにもかかわらず、出場させていました。
この島の戦う気持ち、勝負に対する意欲が表れています。

そして今日は誕生日第二回戦。
タクシーで村に帰ろうとしたら普段だったら15分で帰れるのに、寄り道&寄り道の連続で約1時間。乗り合いタクシーがなせる業です。午後3時だったので、カラカル(暑い)でした。

ケーキに焼きそば・焼き飯・豚のブロッコリーの炒め物・サイコロステーキなどなどメニューは一緒。
冷蔵庫に入れておいた、ブロッコリーやキュウリが無くなっていたので冷や汗でしたが。

今日は一昨日の反省をして、売れ残りかけた焼きそばや豚とブロッコリー炒めは、改良して、焼きそばはソース味を醤油味にして、豚とブロッコリーにはニンジンも加え、片栗粉をいれてとろみをつけました。焼き飯は、ベーコンを投入して野菜も盛りだくさんにしました。
今日は前回よりたくさんの人が来てくれたので、完食でした。
この南の島では、完食はあまりいいことではないのですが。
つまり、残るくらいたくさん作って、満足してもらうことが大切だし、食べる側も残ってもう食べられないっていうのがベストなので。

日本人的には無駄がなくて、もったいなくなくていいのですが。

さあいよいよケーキのローソクに火を灯し、Happy beirthdayの歌の後誕生日の子どももがローソクを消しても、電気がつかない。何で?何で?
ローソクをつけている間に停電になったのでした。

なかなか電気がつかず、お祖父さんのもっている懐中電灯をつけて、みんな食堂で過ごしました。
今日も前回も誰も僕に「ありがとう」なんて言いません。
それってどうなんだろう?って改めて考えてみました。

でも、誰にもありがとうって言われないことも喜びだと感じます。
皆さんは家族にいつもありがとうありがとうって言ってますか?
「お母さん今日料理作ってくれてありがとう」って毎日。

つまり家族には感謝の気持ちを持ちつつ、なかなか言葉に出して言わない。
互いに思いやる助け合うことが当たり前になっているから。

それは遠慮というものを超えて、何もかもが自然体になっているという証拠かなと。

「ありがとうって言われる喜び」もあれば、「ありがとうって言われない喜び」もあるのかな?って思いました。自分で勝手に都合のいいように解釈しているかもしれませんが。

ありがとうって言わなくても通じ合える家族のようになってきているのかなって思います。
僕も南の島で本当の家族になれたように思えた瞬間でした。
コメント (4)
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