23日日曜日に無事エクステラ世界大会を終えました。
一言で言うと納得のいかない結果に終わってしまいました。
エクステラJapan後このマウイ大会、上位10位を目指し練習をし、練習中などはだんだん自分の実力が上がっていくことを感じることができましたが、レースはスイムで海水を飲みすぎバイクから体調を崩し結果16位という結果に終わりました。

675名が同時スタートのスイム。今年はあの‘Lance Armstrong`が参戦し、メディアも例年以上に増えました。
午前9時、合図とともにスタート、スタートと同時に緊張感からレースへの集中に変わりスイムスタートはいつものような人にもまれる、人に蹴られる、摑まれることなく良いスタートがきれた。しかし、そんな快適なスイムもはじめのブイに来ると死に物狂いに変わった。675名がひとつの目標物に向かって一斉に泳いでいる、もちろんブイには何百名のアスリートが同時に入り、ブイの周りを周っていくのだがその場はもうスイムというよりも争いである。その場はあのタイタニックの最後の船が沈没していき、みんなが生き延びようとしているシーンを思い浮かばせられた。スイムでこんなにもまれてはだめだと思い、次のブイにいくまでに一番外側を泳ごうと外へ抜けていった。
少々タイムロスだがもまれるよりは遥かにましである。しかしもちろんまだ360度周りには人がいる。
最後のラップを終えT1へ。
スイムはいつもどうり好調でプロ女子5位で上がった。

バイクへ
今年から新しいコースのバイクはレース前にもすべてのコースを試走することができるので、火曜入りした私は水曜日に全コース試走をしていた。合計1000Mの登り、テクニックを必要とするところは全くといっていいほど無いが登り勝負である。
バイクに入ってから2Kほどの急な坂からコースは始まる。
そして私の悪夢もこの2kほどの地点から始まった。スイムでかなり水を飲んだせいか、もしくは練習不足なのか?胃がかなり気持ち悪くなった。2008年の悪夢、やはりスイムで水を飲みバイクでは数回とまり、ランでは歩くという悪夢がよみがえってきた。少しペースを落としていくが、やはりその際に女子の選手に抜かれていく。もちろんそこで‘抜き返す‘とか‘このー‘という気持ちが来ればいいが、それよりも‘気持ち悪い‘という状態でどのようにこの先あと25Kバイク、10Kランを越えていくかということで頭がいっぱいであった。一度このようになると精神的に、レースに対して速くとか、勝とうという気持ちを取り戻すのはかなり難しい、レースよりも自分との戦い。
何度止めようと考えたか、、
しかし今までに学んだことを思い出し、‘辛い時に自然を見てみろ‘とか、‘GOとだけ言いつずけろ‘とか何も考えるなということを試したが気持ちは戻ってこなかった。やっと15Kを過ぎたぐらいから体調を取り戻し少し自分のリズムが戻ってきてランへ。

ランは‘バイクで飛ばせなかったぶんランでは行けるだろう‘と自分で思っていたが甘かった。
トランジットを抜ける前から胃が攣った。走り、着地をするたびに‘キリキリ‘痛い。
ランコースはまさにタフである。1000Mアップのバイクを終えたと思ったらまた登りのランである。ただの登りではなく急なのぼりの連続である。歩くことは避けできるだけ短い歩幅でもリズムよく走ろうと努力したが‘全身NOEnergy` 身体的、精神的につかれきっていた。‘歩こうか、いや行こう‘と考える暇も無くいきなり足が止まった。歩き出した。また走る。これの繰り返し。
ここではすでに‘レース‘言うより‘ゴール‘だけを目指していた。あと4Kというサインを見た瞬間Finish はできる。歩いてでもできるとそれだけを考えていた。何人のエイジグルーパーに抜かされた、そんなことはもうどうでもいい。ラスト500Mはビーチランと最後にまだ坂が出てきた。ゴールは見えている。
マウイに来る前のゴールは‘絶対トップ10‘と思ってきたがこの最後の500Mはそんなこと一度も考えることもできず、ただ‘座りたい‘あのフィニッシュにいけば座れる。ということだけを考えていた。
プロ女子26人中16位でゴール。
この結果には納得がいっていないがあのFeeling での16位には驚いた。
レースをやればやるほど、いつも毎回‘Perfect‘なレースをできる人はいないと思う。
ある日は最高のレースができある日は今日みたいなだめなレースもあるのだと思う。
今年はもちろんタガマン、皆生、エクステラJapanといい結果のレースもできたことはとてもうれしい。
レースは誰に勝つではなく自分の勝つ、自分との戦いということをまた知らされた。今年のマウイは自分に負けた。
今回のマウイで悲しいという気持ちは一切でなかった。それは結果はどうであれ、その瞬間に自分の出せる力をだせたからもちろん後悔のない。それ以上に悔しいという思いがでてきて、
その気持ちが私に火をつけた。
来年2012年は今までに以上にトレーニング、レースに参加し経験を増やし必ずトップ10に入る。
自分ならできると思う。絶対自分に負けない。必ずマウイに戻って世界の10位に入る。
これからも暖かいサポート、応援よろしくお願いいたします。
下記はマウイのハイライトのビデオです。よろしければご覧ください。
http://www.xterra.tv/?bcpid=96876705001&bckey=AQ%7E%7E%2CAAAABvZE1XE%7E%2ChSl6_B4LDblX2jyvBYVb39QKYJRlpHRV&bclid=30080813001&bctid=1236794181001
Mieko Carey