2017年
男手ひとつで娘を育てた父親(柳家喬太郎)
春から東京の大学に進む娘(石井杏奈)の部屋探しのため、街を歩く姿を描きます
広島から夜行バスでやってきて、その日の夜にはまたバスで戻るという父と娘
在京半日で部屋を決めるという強行スケジュールの中
亡き妻の妹(朴璐美)、不動産屋(角田晃広)、大家(柳川慶子)、道案内をしたインド人夫妻などなどとの触れ合いが二人の間にかけがえのない思い出を刻みつけていくのでした
実直な父に育てられた娘
誰が見ても穏やかで優しい女の子
石井杏奈チャンの可愛らしいこと!
自分の命と引き換えに娘を産んでくれた妻への愛を支えに頑張ってきた父親
娘と離れて暮らすことを悲観してはないようです
―――いえ、していなくはないけれど、受容れていこうとしています―――
父と娘の間には絶対的な信頼関係がありますね
現実は違うと言われれば身も蓋もありませんが、いいではありませんか
ゆるやかで温かい小さな旅を描いた佳作だと思います
お目当ては柳家喬太郎さん
落語家の色が強く出るかと思っていましたが、そのようなことはなく他の出演者に上手く馴染んで溶け込んでいました
余談
11年前、息子が関東の大学に進学して一人暮らしを始めたアパートがこの映画で父娘が契約したのとよく似た雰囲気の建物でした
引越の日、大学構内の桜が満開でしたっけ
子が家を出るという『一大事』を懐かしく思い出しました
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