「ロストケア」
2023年
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ある早朝、民家で老人と訪問介護センター所長の死体が発見されます
死んだ所長が勤める介護センターの介護士・斯波宗典(松山ケンイチ)が犯人として浮上しますが、彼は介護家族からも慕われる心優しい青年でした
検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が働く介護センターで老人の死亡率が異様に高いことを突き止めます
取調室で斯波は多くの老人の命を奪ったことを認めますが、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」であると主張
大友は事件の真相に迫る中で、心を激しく揺さぶられるのでした
原作は既読
サスペンス小説に分類されていますが映画では犯人探しより、最も重大なテーマである介護問題をめぐる議論に重きを置いています
ごく初めから犯人が知らされますが問題なし
松山ケンイチ&長澤まさみの表現力もあって見応えのある作品に仕上がっていました
斯波が経験した父親(柄本明)の凄惨な介護生活は観ていて辛いばかり
介護の現実は“安全地帯にいる人間にはわからない”
まさに自分がそうです
自分がその現場に身を置くことになったら…
見栄やプライドは捨てて、とにかく誰かに助けを求めようと思います
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