講談社文庫
1986年 7月 第1刷発行
2009年10月 第44刷発行
解説・中島河太郎
362頁
1983年(昭和58年)江戸川乱歩賞受賞作
江戸時代中期に約10ヶ月に間に多くの役者絵他を版行した後、忽然と姿を消し、謎の絵師として知られる東洲斎写楽
彼は一体何者だったのでしょう
私立大学助手の津田は、ふとしたことからヒントを得て写楽の実体に肉迫します
そしてある結論に辿り着くのですが、現実の世界では周辺で連続殺人が起きていました
最初の死体は、浮世絵愛好会の代表者・嵯峨
次は、津田の師事する教授で嵯峨に対立する江戸美術協会で実権を握る西島
そして、最後は西島と対立し大学を離れたものの津田を気にかけてくれる国府
嵯峨を殺したのは西島?
その西島を狙っていたのは国府?
その国府も命を狙われている?
物語前半で多くの頁が費やされる浮世絵や写楽についての云々は読み飛ばした箇所多し<m(__)m>
本筋の殺人事件の謎解きが始まってからは面白く読みました
解説にあるように、写楽は本書で高橋さんが書いているアノ人ではありません
念のため(^_^;)
いつの世も
芸術・権力・利欲は切り離せないものなのですかね
あぁ、嫌だこと
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