集英社
2023年4月 第1刷発行
221頁
「透明な夜の香り」の続編
カフェでアルバイトをしていた朝倉満は客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと誘われます
朔は繊細な心と人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作る仕事をしていました
満の仕事は前作で若宮一香が担っていた、いわゆる家事手伝いで、気が進まなかったもののカフェで朔から漂ってきた香りが欲しかったため洋館に通うことにします
依頼人たちの欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が判ります
タイトルの「赤い月」がミステリーっぽく迫ってくる終盤
満の持つ“怒りの香り”が全体に不穏な空気をまき散らしますが庭の世話をする源さんと朔の唯一の友人・新城の明るさでバランスが取れていて楽しんで読めました
前作と本作を合わせて映像化するとしたら
朔=千葉雄大
新城=永山絢斗(無理と思う)
一香=土村芳
満=満島真之助
どうでしょう^^
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