小学館
2022年9月 初版第1刷発行
249頁
まったく先の見えない状態で会社を辞めてしまった美月・28歳
転がり込んだのは母の親友。市子・56歳の家
求職活動を始めるも、コロナ禍の中、思うように事は進みません
昔馴染の市子、三宅ちゃん、まりちゃんら、個性の強い大人に囲まれ、一緒に過ごすうち、絶望の中にいた美月は徐々に上を向いていきます
大島真寿美さんの“コロナ禍小説”
多くの作家さんがコロナ禍を扱った作品を発表されていて、それぞれの個性が見えて興味深くはありますが、それでどうなの?と言われるとそれほどでもない内容でしょうかねぇ
ただ、三宅ちゃんが『死』を考えた件は考えさせられました
ちょうど重なったのかもね
長年、山あり谷ありの人生行路を必死に歩いてきてさ、疲れもたまってきたところにコロナコロナでさ、三宅ちゃんみたいにぱーっと外で遊んで発散してきた人にとってはストレスの行き場がなくなっちゃったんじゃない?
親世代を舐めんなよ、な展開が良かったです
本作には前編となる物語が存在するとのこと
近いうちに読みたいです
> 親世代を舐めんなよ、な展開が良かったです
上手いな!!
http://blog.livedoor.jp/todo_23-br/archives/30765753.html
サラっと読める内容でしたね。
2日で読了してしまって勿体なかったです。
納得いかないところは私も多々ありました。
まだ大島真寿美さんをたくさん読んでいないのでアレですが、これが大島さんが書くもの、なのかな、なんて思いました。
親世代を描いた前作を読んでいればもっと楽しめたのかもしれません。
美月には、パワフルに生きてきた親世代を見倣えとは言わないけれど、甘えてるんじゃないよ、と言いたかったです。