名演小劇場にて本日より
勿論、初回を観てきました
満席!
続いて上映される
ベジャール、そしてバレエは続く
のチケットを購入している人も多かったです
原作
イーユン・リー
北京、妻に先立たれ、引退生活を楽しむ父
気がかりは離婚してアメリカで独り暮らしをしている娘
彼女とは12年も会っていない
父は娘の暮らす町の空港に降り立つ
中国語より英語の方が自分を表現できるという娘
父と娘の距離、愛情
小津監督を尊敬するウェイン・ワン監督
娘の人生を気にかける父親があれこれ世話を焼く
といういかにも小津的筋立てを小津監督を意識して作ったそうです
キャスティングが見事
まるで各俳優さんの人生がそのまま映画に投影されているようです
父
ヘンリー・オー
娘
フェイ・ユー
父が公園のベンチで心を通わすイラン人のマダム
ヴィダ・ガレマニ
娘の離婚の原因になったロシア人の男性
パシャ・リチニコフ
千年の祈り
中国の諺
修百世可同舟、修千世可共枕
同じ舟に乗り合わせるならば百世もの前世の縁がある、枕を共にして眠るのであれば千世もの縁がある
親子、兄弟、夫婦、恋人、友人
人はこれまで出会った一人一人との深く温かい縁に守られている
英語でこの諺をロシア人男性に伝えるとき
縁をprayerと訳す娘
美しい響きです
そして
小津的映像はとても心地よいものでした
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小説の映画化だとは知らなかったのですが、
これは、是非機会を見つけて小説が読みたいと思います。
きっと、小説を誠実に映像化しようとされたのだろうと思える、
美しい映像と丁寧な演出。
父娘、イラン人マダムとの関わりの対比もとてもよかったです。
映画を観ても、どんな内容だったか忘れてしまう作品もありますが、これはポイントポイントしっかり記憶しています。
本当にいい作品でしたね。