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トーベ・ヤンソン「ムーミン谷の仲間たち」

2022年07月30日 | 海外の作家


訳・山室静
講談社文庫
2011年7月 第1刷発行
2020年2月 第23刷発行
270頁
解説・山室静
ムーミン谷の魅力6 「ムーミン谷の仲間たち」だれにも、変わる、瞬間がある・冨原真弓

ムーミン全集【新版】

ムーミンシリーズ唯一の連作短編集です

スナフキンに憧れるティーティ=ウー(はい虫)
一人遊びをするうちに現実と空想がわからなくなるホムサ
好きでもない家に住まうフィリフヨンカ
ムーミンになついてくれない小さな竜
賑やかなのが苦手なヘルム
苛められて姿のみえなくなったニンニ
ムーミンパパを道連れに海原を彷徨うニョロニョロたち
大切なセドリック(犬のぬいぐるみ)を手放したスニフ
クリスマスを迎えて右往左往するムーミンたち

山室静さんはムーミンパパとニョロニョロの話を失敗作と仰っています
しかし、自分は、ムーミンパパがニョロニョロとの旅の中で多くのことを考え、パパの本質に関わる変化をお土産にムーミン谷に戻る様子から学んだことが多くありました
温かい家で待つムーミンママの存在は絶対ですけどネ

ひとつとして似た話はないにもかかわらず全てに共通するモチーフは
いつでも、だれでも、変わることができる
時には大きな代償を払って、時には純粋な喜びの中で

ムーミンシリーズも残り少なくなってきました
しっかり味わいながら読みたいです



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