おうち映画（海外）・パワー・オブ・ザ・ドッグ

「パワー・オブ・ザ・ドッグ」

原題　THE POWER OF THE DOG

2021年　イギリス、カナダ、オストラリア、ニュージーランド、アメリカ

【Netflix】

原作　トーマス・サベージ

1920年代のアメリカ、モンタナ州を舞台に無慈悲な牧場主と彼を取り巻く人々との緊迫した関係を描いた人間ドラマ

大牧場主のフィル・バーバンク(ベネディクト・カンバーバッチ)と弟ジョージ（ジェシー・プレモンス）は地元で宿屋と料理店を営む未亡人ローズ（キルステン・ダンスト）に出会います

ジョージは、一人息子のピーター（コディ・スミット＝マクフィー）を抱え荒くれ男たちのあしらいに疲れ果てているローズの心を慰め、やがて結婚して家に迎え入れます

ローズは財産が目当てでジョージと結婚したと決めつけ、冷酷な仕打ちをするフィル

しかし、ピーターとの距離が縮まることでフィルの態度に変化が生じるのでした

フィルの男らしい風貌や日頃の言動から受けるイメージとは裏腹に、実は東部出身のインテリで音楽の才能にも恵まれていることや、フィルに大きな影響を与えたブロンコ・ヘンリーという男に関する秘密が徐々に解き明かされていきます

本来、自分がなりたかった人間とは違う生き方を選んでしまったフィルと自分のなりたいものになるため邪魔者を排除するピーター

ミステリアスな心理劇にものすごい緊張感が続きます

コディ・スミット＝マクフィーも不気味で魅力的でしたが、とにかくカンバーバッチさんの存在感に圧倒され続けた128分でした

原作、読んでみようかしら