ちくまプリマー新書
2018年 6月 初版第1刷発行
127頁
ぼくは屋根裏部屋に住み、鉛筆工場で働いている
大きなことが書かれた小さな本を読み
遠い街に出かけて、友人とコーヒーを飲む
鉛筆を削って、雲を描き、姉に手紙を書いて、人生を考える
短いお話の中にキラキラ光る言葉がたくさん出てきます
例えば
ものは自分の外にしかないが、『気づいた』ものの多くは自分の中にある
こんな嬉しいことはなかなかない
本というのは、大きなものを小さなものに収めてあるのが身上で、ここで云う「大きなもの」とは物理的な大きさではなく、人間の「考え」や「知恵」や「思い」といった計り知れないもののことである
本書はちくまプリマー新書の300冊目の本です
ちなみに200冊目も吉田さんで「つむじ風食堂と僕」でした
この調子なら400冊目も間違いなく吉田さんですネ^^
装幀デザイン担当は創刊当初からずっと吉田ご夫妻のクラフト・エヴィング商會
本屋さんのちくまプリマー新書のコーナーでは装幀を見るのも私の楽しみのひとつになっています
いつも、吉田さんを読んだ後は心地よくゆったりとした気持ちになれます
主人公の静謐さでしょうか
主人公の所属している部署は〈2B部〉
私が職場で使っている鉛筆は“B”と“F”です(^_^)/
如何にも吉田さんという話。
何やら様々な蘊蓄がちりばめられて。。。
ただ、どこか留まらずにスルスルと流れ落ちてしまう。
こういう本は図書館から借りたりせず手元に置いて、折に触れめくって見る方が良いのでしょうね。
おや、こんな小さな砂粒のようなブログに辿りつきましたかw
吉田さんはいつも手元に置いておいて、ふと思った時に好きな頁から何度も読みたい作家さんです。
多作なのも嬉しいです♪