絵 ルース・クリスマン・ガネット
訳 渡辺茂男
福音館書店
2021年10月 電子版発行
(1963年7月 第176刷を底本)
121頁
図書館の電子書籍サービスを利用
年取った野良猫から、どうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞いたエルマーは、りゅうの子どもを助ける冒険の旅に出ます
どうぶつ島ではライオン、トラ、サルなど、恐ろしい動物たちが待ち受けていましたが、エルマーは知恵と勇気で、出発前にリュックに詰めた輪ゴムやチューインガム、歯ブラシ等を使って、次々と動物たちをやり込めていきます
エルマーは無事にりゅうの子どもを助け出すことができるのでしょうか
出発前にリュックに詰めたアイテムの数々
ガラクタばかりのようで、猛獣たちと知恵比べの時には見事に役立つ重要なものに「変身」します
エルマーはこの危機を乗り越えられるのか、ドキドキハラハラの連続でした
現代では冒険ものは敵をやっつけてどんどん強くなっていくパターンが多いと思いますが、エルマーは猛獣たちの悩みを解決するという形で前進していきます
他者を受け容れ共感し、知恵を絞ってトラブルを解決する
刺激は少ないですが、現代に暮らす私たちにも十分理解出来る内容だと思います
絵本の初版発行は1948年
既に75年が過ぎていますが全く色褪せていません
この先も、ずっと読み継がれていくに違いありません
2022年制作のアニメーション映画を観て読んでみました
映画は現代風にアレンジされている部分が多く原作というよりは原案ではないかと思いました
私の子供時代はそれほど本に夢中ではなく、
子供たちは主人の影響で本好きになりました。
私の児童書は子供とともにありました・・・。
私も親に絵本を読んでもらうという経験が無く、本を読むようになったのは小学校の図書館からで、自分の子どもに読むようになってようやく絵本の素晴らしさを知った次第です。でも、本作のように読んでない名作絵本がたくさんあるので、時々読んでいこうと思っています♪