光文社文庫
2021年2月 初版1刷発行
2021年7月 3刷発行
解説・竹山康彦
332頁
弥勒シリーズ 第9弾
飲み屋で男二人が喧嘩
一人は大怪我、怪我を負わせた男は首を吊り死亡
町方にすれば些末な事件のはずでしたが、大怪我を負った男が惨殺されたことから事態は大きく展開します
小間物問屋・遠野屋の商売を横取りしようとする大店・八代屋と遠野屋の主・遠野屋清之介の故郷、嵯波藩との関係は?
さらに八代屋の主が大怪我の男と同様の方法で惨殺され…
伊佐治の『解説』により信次郎や清之介の心の動きが読めます
事件の解決は勿論ですが、信次郎、清之介、伊佐治、それぞれのキャラクター造詣が見事で、いつものことですが一気読みでした
今回は、清之介にとっての弥勒である亡き妻・おりんに瓜二つの女性が現れ大きく動揺する様が描かれます
これまでここまでの激情を見せたことのなかった清之介が今後“姿が変わっていく”とのこと
楽しみです(#^^#)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます