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吉田篤弘「木挽町月光夜咄」

2012年09月25日 | や・ら・わ行の作家

 

 

 

筑摩書房

2011年11月 初版第1刷発行

269頁

 

 

吉田さん初のエッセイ集

木挽町というのは今の銀座二丁目あたりで吉田さんの本籍地なのだそうです

関西からやってきた吉田さんの父方の曽祖父は、そこで鮨屋を営んでいた、とのこと

 

健康診断の結果、体重増加を指摘され12kgの減量を目指す吉田さん

自宅から木挽町まで12kmを自分の足で歩こうと決心します

単位は違えど同じ「12」

吉田さんや堀江敏幸さんが、お得意とするところです

 

映画、小説、家族、生活圏の風景、趣味、そして大震災など

右や左に逸れ、時空を超え、ぐるりと立ち戻り

ついに計画実行の日がきます

出発点は自宅

到着点は木挽町

自宅から木挽町まで、幾度か休憩し、ようよう木挽町に着いて目にしたものは…

 

 

父方があれば母方もあってしかり

母親に尋ねたところ、そのルーツは福島にあるらしい

もうひとつのルーツの話に、これ以上の幕開けはないだろう

 

 

自分が好きな作家さんや映画などに対する吉田さんの誉め言葉を読むだけでも最高の気分ですし

著作の裏話満載、さらに小説に半歩足を踏み入れているようで読み応え十分なエッセイ集でした

 

 

文章の合間によく出てくる単語「眉唾眉唾」

西加奈子さんのエッセイでよく見たのは「知ったかぶり」

使えそうです^^

 

 


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2 コメント

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今度、是非 (たんぽぽ)
2012-09-25 20:45:53
こんな本が出ていたんですね!!
是非読みたいと思います。
好きな作家のエッセイって、いいですよね。ますます著者が身近に感じられるようで。
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たんぽぽさん (こに)
2012-09-26 20:28:40
是非是非、手にとってくださいね♪
物語の中の主人公と吉田さんが同じ体験をしている、というのが、当然なんだけど何故か羨ましく思えてしまう。
不思議な気持ちになりました。
返信する

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