宝島社
2018年9月 第1刷発行
327頁
失恋のショックから立ち直れない美容師の女性
娘と仲良くなりたい父親
やりたいこと、なりたいものが分らない大学生
義娘と孫と暮らす老人
転校先の学校に馴染めない小学生
漫画家になる夢を諦めきれない専業主婦
上京して早や30年が過ぎた占い師
主人公たちは、ふと立ち寄った神社でお尻に星のマークがついた猫「ミクジ」からタラヨウの葉っぱをもらいます
宮司さんから「そのお告げを大事にした方が良い」と言われ、不思議に思いながらもお告げの言葉について考え、行動する彼らが辿り着いたところは…
ミクジが特別なことをしてくれるのではなく本人たちが自ら答えを見出していく点が好ましかったです
笑ったり肯いたりタラヨウの樹をポンと叩いて葉っぱを落とす、って十分特別な猫ではありますが^^
主人公たちがほんの少しリンクするところは少し前に読んだ「お探し物は図書室で」と同じ
あの白熊みたいな司書さんが本書では猫と宮司さんに当たるのかな
思い悩む人々の心にそっと寄り添ってくれる
そんな温かで優しい小説でした
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