レッド・クリフ1
『勇気』『友情』『愛』
<監督・製作・製作総指揮・脚本>
・ジョン・ウー
<出演>
・トニー・レオン
・金城武
・チャン・フォンイー
・チャン・チェン
・ヴィッキー・チャオ
・フー・ジュン
・中村獅童
・リン・チーリン
<ストーリー>
西暦208年。
はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操(チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。
彼の天下統一の野望を打ち砕くため、孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。
だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだったが・・・・・
曹操軍に追われる劉備軍は孫権軍と同盟を結ぶため、軍師の孔明を孫権のもとに遣わした。
しかし孫権軍では曹操に脅威を感じているものの非戦を唱える臣下が多く、同盟は容易に成立しそうもない。
そんな中、孔明は赤壁で孫権軍の司令官・周瑜と出会い、そのカリスマ性に魅了される。
一方の周瑜も孔明の人柄と戦術眼に驚嘆し、その存在を意識するようになる。
そして二人は信頼を深め、共に戦う事を決意するのだった。
日本でも高い人気を誇る中国の史伝・英雄譚「三国志」。
その中でも最も有名な合戦である「赤壁の戦い」を、名匠ジョン・ウー監督の手で映像化。
壮大な戦いと戦の最中に繰り広げられる人間模様を2部構成で描いていく。
第1部にあたる本作は周瑜、孔明を中心に「赤壁の戦い」に至るまでの経緯を丁寧な描写で追う。
周瑜を演じたトニー・レオンは芯のしっかりとした演技でカリスマ性を見事に表現。
一方、諸葛孔明を演じた金城武は常に微笑をたやさぬ悠然とした演技で、希代の名軍師の懐の深さを印象づけることに成功した。
名将たちが奮戦する戦闘シーンも迫力満点。
『Part II』の公開が楽しみになる作品に仕上がった。
蜀
諸葛亮孔明(しょかつりょう・こうめい)
多くの事柄に精通し、先見の明を持った天才軍師。
劉備に対して生涯において忠信の心を尽くす。
公正で知略に優れた孔明は多くの人に尊敬の念を抱かれる。
劉備(りゅうび)
後の蜀の皇帝。漢帝国の血筋を引く正統な末裔。
義に厚いその性格は領民に愛され、その元には多くの有能な人物が集まり、劉備の為に身を尽くす。
野に下っていた孔明を三顧の礼により迎え、その心を開かせる。
関羽(かんう)
武・知・義を兼ね揃えた天下無双の武将。劉備・張飛とは義兄弟の仲。
赤壁の戦い以前に、劉備夫人の身を守る為、曹操の軍門に降った経緯がある。
劉備の所在が明らかになった後、千里の道を辿り劉備の元へと還る。
張飛(ちょうひ)
関羽を持ってして自分よりも強いと言わしめる程の武将。劉備・関羽とは義兄弟の仲。
性格が荒く、酒乱の気があるため、蜀関連の悪事は酒に酔った張飛のせいとされることが多い気の毒な武人。
趙雲(ちょううん)
蜀の武将。非常に勇猛かつ義に厚い武芸の達人。
五虎大将軍の中では最も長く生き、蜀の為に身を尽くす。
後に孔明は劉備が趙雲を非常に信頼し重用していたことを思い出す。
呉
周瑜(しゅうゆ)
孫策・孫権に仕えた呉の名将。美周郎と称される美男子だったという。
軍略に優れ、敬意を尽くす周瑜に対して孫権は絶大なる信頼を寄せていた。
孫権(そんけん)
勇猛を恐れられ江東の小覇王と称された孫策の弟。後の呉の皇帝。
若くして亡くなった孫策の後を継ぎ、19歳にして孫家軍閥の当主となる。
兄・孫策からは政治については自分よりも秀でると言われていた。